本紙掲載日:2024-10-10
(8面)

わが社のホープ−日向・細島地区立地企業(6)

南日本くみあい飼料日向工場・兒玉一希さん

◆鶏・豚飼料の成分分析・本県の畜産振興に貢献

−−入社の動機を教えてください。

工場の敷地内には、かつて祖父が社長をしていた協力会社があり、小学生の頃、母に連れられて弁当を届けるなど何度か訪れたことがあります。そうした縁で昔からなじみのある会社でした。
就職活動をする中で、普段何気なく食べていた鶏や豚がこの会社で作った餌で育ったのを知り、より身近な存在となりました。祖父も「いい会社だよ」と後押ししてくれました。2019年4月に入社し、6年目になります。

−−どんな仕事をしているのですか。

日向工場では鶏・豚用の配合飼料を作っています。私はできた飼料の成分分析に携わっています。たんぱく質や脂肪、繊維などがきちんと基準を満たしているかの検査です。
原料に食中毒を引き起こすサルモネラ菌が混入していないかを調べるのも仕事です。サルモネラ菌が含まれた餌を食べた鶏が卵を産み、それを人が生で口に入れたりすると大変ですので、しっかりチェックしています。

−−仕事は楽しいですか。どんなときにやりがいを感じますか。

大学は畑違いの商学部でしたので、当初は自分にできるかどうか不安でした。初めて見るような検査機器も多く、時には危険な薬品も取り扱うこともあります。上司や先輩に一から教えてもらいながら少しずつ覚えていきました。今は一通りのことはできるようになり、成長を実感しています。
弊社はJAグループの一員です。日向工場で作った飼料を食べて育った鶏と豚は、専用工場で「はまゆうどり」や「宮崎ブランドポーク」などとして加工され、店頭に並びます。多くの県民に親しまれ、そして本県の畜産振興に貢献していることにやりがいを感じます。

−−会社のいいところは何ですか。

明るく風通しの良さが自慢です。上司や先輩方は、どんな質問にも嫌な顔一つせずに丁寧に返してくれます。社員の資格取得や研修に積極的なところもいいですね。

−−将来の夢を聞かせてください。

原料の手配などをする管理課や、農家に出向いて飼料への評価を聞き取る仕事にも興味があります。鹿児島にある二つの工場も経験してみたいです。
南日本くみあい飼料で働きたいと思う方へメッセージをお願いします。
人材育成や働きやすさにかけてはどこにも負けません。多くの方のチャレンジを待っています。

【プロフィル】日向市生まれ。日大卒。富島中ではラグビー部に所属し、九州大会優勝。趣味は妻とのドライブ。

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