本紙掲載日:2024-10-21
(2面)

県指定無形民俗文化財−深角団七踊りを披露

手踊りで入場する地元の子どもたち
県指定無形民俗文化財の「深角団七踊り」が披露された第26回深角団七まつり

悲哀の物語−小中高生も出演

 県指定無形民俗文化財の「深角団七踊り」を披露する第26回深角団七まつりは13日、日之影町七折の深角地区地域交流センター「団七の館」であった。町内外から大勢の見物客が訪れ、地元の深角団七踊り保存会(甲斐秀明会長)による踊りを鑑賞した。主催は同まつり実行委員会(委員長・戸眤拏深角公民館長)。

 団七踊りは1637年、奥州仙台(現・宮城県白石市)で代官志賀団七に父を斬殺された娘のあだ討ちが踊りとなり、全国へ広まったといわれている。深角地区には1887年ごろに伝わったとされ、現在は初盆を迎えた家庭などで供養踊りとともに奉納。2007年には県無形民俗文化財の指定を受けた。

 全12段で構成される物語は、扇子を使った緩やかな手踊りで始まる。6〜12段では、無慈悲にも父を斬殺された娘が悲哀の中で修行に励み、あだ討ちを果たすまでの様子が描かれ、刀や鎖鎌を打ち合う勇壮な振り付けが見せ場の一つとなる。

 この日は、同保存会に地元の小中学生と高校生を加えた約35人が出演し、全12段を踊った。保存会員が奏でる太鼓と囃子(はやし)に合わせ、舞台の袖から袖へゆっくり進む組踊りを披露。見事にあだ討ちが遂げられると、ひときわ大きな拍手が起こった。

 詳細は、本紙へ。

その他の記事/過去の記事

印刷には対応しておりません。
当サイトは、閲覧のみになります。

写真の販売:https://stg-yukan-daily.epitas.com/provider/
写真販売所ガイド:https://yukan-daily.co.jp/photo-guide/page/