本紙掲載日:2024-11-07
(2面)

賞の人−山口喜久男さん(延岡市差木野町)

「アジサイロード」を1人で管理する山口さん。秋は彼岸花が見頃だった(9月29日、延岡市差木野)

2024年度夕刊デイリー明るい社会賞

◆地域を彩る花々を植栽

 延岡市の国道10号を北進し、和田越トンネルを抜けた先。右手側に見える約500メートルのカラフルな農道、通称「アジサイロード」。6月が見頃のこの道を、1人で管理している。

 差木野1区長に就任した2010年から、環境美化の一環として植栽をスタート。荒れ地となっていた地域の休耕田を活用し、近隣住民から譲り受けたアジサイを植え始めたのがきっかけだった。

 以来、花の数は増え、現在植わっているアジサイは合計約400本。開花時期をそろえるため、剪定(せんてい)は4、5日で一気に済ませなければならないという。

 アジサイのほかにも年中、何かしらの花が咲くよう手入れしており、秋は彼岸花、今後はスイセンがシーズンという。近くに北川の支流が流れているため、川の干満で風景もガラリと変わる。日豊線の列車も一緒に撮影できる、〃映える〃フォトスポットとしても人気だ。

 15歳で県外に移り住んだ経験を踏まえ、「いろんな土地を見てきたが、やっぱり故郷の差木野が一番」と笑顔。「田舎の原風景を、未来に残したい」と張り切っている。

(推薦者=松田節夫差木野1区長、小野節生差木野2区長、小野光行差木野公民館長)

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