繊細に表現された木版画約３０点−岩切裕子さん（東京在住）の作品展

２４日まで、延岡・ギャラリーかわなか

　木版画家、岩切裕子さんの木版画展「森の詞（ことば）」が、２４日まで延岡市伊達町のギャラリーかわなか（川中啓二代表）で開かれている。柔らかく繊細に表現された約３０点が並んでいる。

　岩切さんは東京都出身、在住。油絵を学ぼうと多摩美術大学に進学するも、在学中に版画と出会い、大学３年から本格的に木版画の道へ。同大学院美術研究科（木版画専攻）修了後、他分野の表現を木版画に落とし込むなど、自由な発想で活動。日本版画協会展準会員優作賞やソウル国際版画ビエンナーレ買上賞を受賞するなど国内外で活躍を続けている。

　シナベニヤ板に作品を彫り、粘度の高い白色の活版インクで色づけ。その後イメージする色に近づけるように、数回に分けて水彩絵の具を重ね刷りしていく。モチーフは風景や室内の一部を切り取ったもの、花などさまざま。岩切さんによると「ヨーロッパ風の景色が多いですが、どこかに実在する風景ではなく、頭の中でイメージしたものがほとんど」という。

　詳細は、本紙へ。