延岡市の企業で学ぶ−高千穂町上野中

ガス−身近で生活に不可欠

　高千穂町立上野小中学校（末原幹大校長）の中学生２４人が１１月２６日、延岡市昭和町の宮崎ガス延岡支店を訪れ、ライフラインの一つであるガスについて、座学や施設見学、実験を通して理解を深めた。理数教育、キャリア教育の充実を図るため、地元企業が講師を務める講師派遣事業の一環。

　生徒は会社や都市ガス、災害時対応について社員から話を聞いた後、施設内を見て回り、液化して専用タンカーで運んだ天然ガスを、タンクに貯蔵する様子などを熱心に見学した。

　大型のガスタンクの前では、「なぜ球体をしているのか」「どうして薄緑色なのか」など次々と質問が挙がり、「ガスを効率よくためることができるのがこの形」「安全だというイメージを持ってもらうため」など、それぞれ答えた。

　マイナス１９６度の液体窒素を用いた「冷熱実験」も行われ、トレーの上に注いだ液体窒素が白い煙を発しながら蒸発していく姿を、生徒は驚きの声を上げながら見学。

　液体窒素の中に入れたバナナは、クギが打てるほどカチカチに、プラスチックボールや生花は粉々につぶせるように、風船は一度しぼんだあと外に出すとまた元に戻るなど、物によって異なるさまざまな変化を見せ、結果を予想しながら見詰めていた生徒から何度も歓声が上がった。

　詳細は、本紙へ。