井東警察犬・愛犬訓練所−新築移転し、来月１１日稼働

広い訓練スペースに飼育棟

　井東警察犬・愛犬訓練所が門川町須賀崎から同町南町６丁目の町総合文化会館南側に新設移転し、２１日に、新施設で竣工（しゅんこう）式が行われた。来年１月１１日から稼働する。

　新施設はフェンスに囲まれた約１５００平方メートルの広々とした訓練スペースに、超大型犬用も含め個別に過ごすことができる３０頭分の飼育棟と住居を兼ねた事務所も建設。警察犬育成や預かった愛犬のトレーニング、しつけに加え、専門職によるシャンプー・トリミングやドッグホテル（宿泊預かり）のサービス提供も新たに開始する。

　従来の訓練所施設が老朽化し、動物愛護管理法の改正による飼育管理基準の厳格化で活動が難しくなりつつあったところ、愛犬をトレーニングしてもらっている松澤組（本社・門川町上町）の松澤芙美社長が申し出て、個人で新たな訓練施設を建設。それを貸し出す形で移転が実現した。

　竣工式で松澤社長は訓練所の高い指導力を評価しつつ、「トレーナーさんの環境は決していいとは言えない」と説明。警察からの依頼で昼夜を問わず、登録警察犬と事件捜査や行方不明者捜索に協力している訓練士の待遇が少しでも改善することを希望した。

　また、協力事業者に感謝し、近隣住民に対しては「今後いろいろ迷惑をお掛けすると思いますが、地域の皆さんと誇りを持ち愛される事業所として活動していきたいと思っていますので、ぜひ応援して支えていただきたい」と呼び掛けた。

　詳細は、本紙へ。