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北方町特産−元気ばりばりじねんじょう

本紙掲載日:2022-11-25
1面
自然薯の収穫に汗を流す甲斐さん(延岡市北方町笠下)

台風被害にも負けず収穫作業続く

 延岡市北方町で特産の自然薯(じねんじょ)、ブランド名「元気ばりばりじねんじょう」の収穫が続いている。同町の自然薯は色白で強い粘り気が特長。台風で大きな被害が出たため収量は大幅に減る見込みだが、来年1月ごろまで収穫と出荷作業が続くという。

 北方町内は9月の台風14号の大雨で畑が流されるなど大きな被害が出た。作付面積85アールの自然薯も収穫できるのは半分ほどと被害を受けた。このため、北方町自然薯生産組合が毎年行っている収穫祭を、今年は中止せざるを得なかった。

 組合員の一人甲斐操さん(77)は「成育状況も良く、台風の被害も最小限で済んだことは良かった。だが、仲間の生産者には甚大な被害が出ているので、率直に喜ぶことはできない」と複雑な胸の内を話す。

 笠下にある甲斐さんの畑は大きな被害を免れ、長さ1メートルから1・5メートルほどに自然薯が育っている。立派な自然薯を掘り出す時、甲斐さんも少し明るい表情を見せた。

 掘り出された自然薯は、洗って半日ほど天日干しで乾燥した後、箱詰めして出荷される。JA延岡の産地直売所「ふるさと市場」、同町の道の駅「北方よっちみろ屋」などの店頭に並び、毎年高い人気を誇っている。

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