心穏やかに、ゆったりと

絵本の読み聞かせとピアノ演奏

　絵本と大人をつなぎ隊（松田朝子代表）が２４日、延岡市のカルチャープラザのべおかハーモニーホールで、高校生以上を対象にした「絵本とピアノのマリアージュ〜癒（いや）しの時間をあなたに〜」を開いた。参加者２４人は、絵本セラピストでもある松田代表による絵本の読み聞かせと、ピアニストの佐貫冴美さんのピアノ演奏を楽しんだ。

　同イベントは、大人に癒やしを与える絵本にピアノの音色を加えることで、さらに癒やしの時間を過ごしてもらおうと松田代表が企画した。

　松田さんは「くるみわりにんぎょう」「モチモチの木」など、冬に関連する絵本４冊を読み聞かせ。このうち、「くるみわりにんぎょう」では、物語の場面に合わせて佐貫さんがチャイコフスキー作曲の「くるみ割り人形」より「序曲」「行進曲」「あしぶえの踊り」「花のワルツ」「こんぺいとうの踊り」を演奏。参加者を絵本の世界へいざなった。

　また、松田代表が絵本１冊を読み終えるごとに、参加者は佐貫さんによるピアノ演奏を聴きながら、絵本に関連する問いへの回答をワークシートに記入。その後、３、４人のグループに分かれてグループワークを実施。さまざまな意見を出し合い、子どもの頃には分からなかった絵本の新たな気付きなどを共有。相手の話に耳を傾けながらうなずいたり、拍手を送り合ったりしていた。参加者は絵本の読み聞かせとピアノ演奏で最後まで和やかな時間を過ごしていた。

　同市北一ケ岡から訪れた林田洋子さん（７２）は「絵本に向き合うと心が穏やかになるため参加した。ゆったりと過ごせて楽しかった」と話していた。