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新型コロナ週刊トピック

本紙掲載日:2023-02-11
2面
新型コロナウイルスの変異株の系統図(佐藤圭創医師作成)

新規感染−県内、下げ止まり気味

◆XBB・1・5−特徴が明らかに

 新型コロナウイルスの新規感染者数は暖かい日が増えていることも相まって、全国、県内とも減少傾向が続いています。ただ、県内では季節性インフルエンザが延岡保健所管内で警報レベルを超えるなどさらに拡大し、新型コロナとの同時感染も確認されています。一方、米国でなおも感染が広がっているオミクロン株の亜種「XBB・1・5」については徐々に特徴が明らかになっています。今週はこうした最新情報をお届けします。

◇入院5人で病床使用率7・4%−直近1週間の延岡市

 直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は宮崎県が8日時点で219・0人で、年明けのピーク時から10分の1程度まで減少しました。都道府県別でも多い方から20番目を下回っています。

 延岡市でも1週間ごとの感染者数が298人で前週から59人減り、入院は5人で病床使用率が7・4%、宿泊療養施設の入所者も4人と落ち着いています。

 こうした中、1人から何人に感染しているかの指標となる実効再生産数は、県平均が前週の0・84から7日時点で0・91、延岡市も0・01増の0・81と、やや増加しました。増加傾向への分かれ目となる「1」は超えていませんが、ここに来て新規感染者数が減りきらず停滞しています。

◇インフル、さらに拡大

 新型コロナの下げ止まりに並行して、県北では昨年末から季節性インフルエンザ(以下インフル)の感染が拡大し続けています。特に延岡保健所管内は警報レベルを超えており、新型コロナとインフルに同時感染する「フルロナ」の患者も複数報告されています。

 県新型コロナ対策調整本部の佐藤圭創特任医師によると、現時点で発熱外来を訪れる患者の6〜7割がインフル、3〜4割が新型コロナで、フルロナ患者も1日当たり1、2人いるといいます。

 フルロナは新型コロナのみに感染した場合と比べて重症化率が2〜4倍高まるとされますが、これまでに県北で重症化した事例は確認されていません。延岡市や日向市の小中学校・高校ではインフルによる学級・学年閉鎖が相次いでいて、子ども同士の集団感染から家庭内感染へと広がっているようです。

◇BA・2の6倍以上−XBB・1・5の感染力

 米国で新型コロナ感染者の6割以上を占め、さらに拡大しているXBB・1・5について、威力の強さを裏付けるウイルス学的特徴が明らかになってきました。

 まずは感染力の強さです。「1・2」を超えると感染者数が急増傾向になるとされる実効再生産数が1・5超と、これまでのウイルスより圧倒的に高く、期間が経過してもほとんど下がっていません。このため、米国では次々と感染が広がっています。

 加えて、過去のウイルスをしのぐのが細胞への結合力の強さです。ウイルスのスパイクタンパク質が細胞の受容体にどれだけ結合しやすいかを調べた実験で、XBB・1・5は現在主流のBA・5よりも2〜4倍、昨年夏に大流行したBA・2よりも6倍上回る結果が報告されました。

 さらに、免疫逃避能力の高さも際立っていることが検証されました。当初からワクチンが効きにくいとされていましたが、BA・2やBA・5に感染後の中和抗体にも極めて強い抵抗性を示し、より再感染しやすいことが明らかになりました。

 こうした高い感染力と免疫回避能力を兼ね備えたXBB・1・5は「現存する最悪の変異株」、細胞への結合力の強さから「クラーケン(伝説上の巨大なタコの怪物)」とも例えられています。なお、症状自体はBA・5と同程度とされています。

◇感染予防、重症化予防にも効果−2価ワクチン接種

 XBB・1・5は国内でもすでに昨年12月以降、首都圏で31件の感染例が確認されており、今後、インバウンド(海外旅行者)の増加でウイルスが持ち込まれるなどして、「第9波」を引き起こすことが懸念されています。

 一方で、現行のオミクロン株対応2価ワクチンの接種で、XBB・1・5への感染予防効果も50%程度上がり、重症化予防にも効果があることは確認されており、各医師会や県、市町村は未接種者への接種検討を呼び掛けています。

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