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「巨匠」上演−18、19日

本紙掲載日:2023-02-15
6面

「パフォーマ延岡」第26弾−延岡総合文化センター

 県北で演劇活動を行っている人たちを中心に結成した「じゃがいもルーム」(吉岡義洋代表)は、18、19日に延岡市東浜砂町の延岡総合文化センター小ホールでジスワフ・スコヴロンスキ原作、木下順二作の「巨匠」を上演する。チケット販売中。

 のべおか文化事業団が、同市在住などゆかりある人がホールでの公演を目指す際、開催実現に向けて支援する「パフォーマ延岡」第26弾として実施。長年、演劇を続けてきた同市出身、在住の吉岡代表(67)が演出を務める。

 物語は共産党政権のもとにあったポーランドが舞台。首都ワルシャワにある大きな劇場の楽屋で、売り出し中の人気俳優が初めてシェークスピアの「マクベス」でマクベス役を演じる幕が上がる直前、演出者と議論を交わすところから始まる。稽古の時、あるシーンだけ調子が出ていないと指摘されるのだ。

 その俳優は20年ほど前の、ポーランドがナチスドイツに制圧されていた第2次世界大戦中の1944年のことを回想し始める。

 当時、小学校の教室に5人の男女が潜んでいた。そこに、「鉄道爆破の報復に4人の知識人を銃殺する」とゲシュタポが来て言い放つ。旅役者だという老俳優は、簿記係の身分証明書を持っていたため、知識人から除外される。しかし、自分は俳優だと食い下がり、証明するため、戦争が終わったら舞台に立つことを望んでいた「マクベス」を演じる。

 「役者として無視できない、通り過ぎることができない作品だった。いつかやりたいと温めていた」と吉岡さん。出演者数も多く、ピアニストも必要なため公演は難しいと感じていたが、音楽家の服部響さん(宮崎市)と出会ったことで「できるんじゃないかと思った」という。県北で演劇活動する人に直接声を掛け、稽古を重ね、公演にこぎ着けた。

 戦争を扱った内容。くしくも公演企画を提出した直後、ロシアによるウクライナ侵攻が始まり、驚いたという。劇中では、戦時中の緊迫したシーンも描く。「何もできない、抵抗できない。その雰囲気が見ている人に伝われば」と意気込んでいる。

 公演は18日午後7時からと19日午後2時からの2回。開場はそれぞれ30分前から。

 チケット(全席自由)は一般2000円、高校生以下1500円。未就学児は入場できない。出演者と、延岡総合文化センター、野口遵記念館、TSUTAYA岡富店、西村楽器延岡店、延岡市役所売店、門川町総合文化会館、日向市文化交流センターで取り扱っている。

 問い合わせはのべおか文化事業団(電話延岡22・1855)まで。


◆「俳優の本質問う作品」−演出の吉岡義洋さん

 演出を担当する吉岡さんが「巨匠」に出会ったのは10年ほど前。「何か引っ掛かり、ぜひやりたいと思った。自分にとって黙って通ることができない、俳優の本質を問うている作品」と話す。

 吉岡さんは大学進学のため上京し、演劇の道へ。東京で劇団員として活動し、30歳で帰郷後は民間企業で働きながら、フリーの役者「山田げんごろう」として、県内で活動してきた。

 巨匠は長年温めてきたものの、「役者の少ない県北で、できる可能性は少ないと思っていた」。公演が決まった後も苦労はあったが、思い入れの強い作品は、手応えのある芝居になってきたという。

 自身が演じる老俳優役は「死を目前にして大変な時期を生きている。役者としてのプライド、アイデンティティーを感じる」。「言葉で伝えきれないからこそ、芝居をやっている。ドキドキ感など、何かを感じてもらえれば」と話した。

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