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新型コロナ週刊トピック

本紙掲載日:2023-09-23
2面

感染者・3週間ぶり前週を下回る

◆入院患者数・47人減の126人

 県の感染症週報第37週(11〜17日)によると、県内で新たに確認された新型コロナウイルスの感染者数は定点当たり16・78人で、前週比20・2%減と3週間ぶりに前週を下回りました。20日時点の入院患者数は前週から47人減って126人となり、重症者の報告数も前週から1人減って0人となりました。

◇「赤圏域」は都城・北諸県のみに−日向・東臼杵「オレンジ」に改善

 県が区分している7医療圏域のうち、延岡・西臼杵は定点当たりの感染者数が前週からさらに24・8%減って12・11人となり、4段階で色分けしている感染状況は2週連続で上から3番目の「オレンジ圏域」(基準値=定点当たり10人以上)となりました。

 日向・東臼杵も34・6%減の同13・83人となり、感染状況は2週間ぶりに「赤圏域」(基準値=同20人以上)からオレンジ圏域に改善しました。
県内ではほかに、宮崎・東諸県(定点当たり16・72人)、西都・児湯(同17・00人)、日南・串間(同19・20人)、小林・えびの・西諸県(同19・25人)もオレンジ圏域で、赤圏域は都城・北諸県(同20・50人)のみとなりました。

 県内の定点医療機関から報告された新規感染者数の年代別割合は多い順に、−−10〜14歳が27%▼5〜9歳が17%▼5歳未満が13%▼15〜19歳が9%▼30、40、50代が各6%▼60代5%▼20代と70代が各4%▼80代以上が3%−−でした。

 県が定点報告数を基にした推計感染者数は1日当たり719人で前週の901人を下回り、3週間ぶりに減少しました。全国平均も定点当たり17・54人で前週の20・19人を下回り、全ての都道府県で減少しました。埼玉県(同24・98人)、千葉県(同23・99人)、宮城県(22・77人)などが多い状況です。

◇延岡市も順調に減少

 延岡市が独自に集計している新型コロナ感染者数の週報によると、先週1週間(11〜17日)の合計は242人で、前週の383人から141人(36・8%)減少しました。日別では−−11日61人▽12日33人▽13日38人▽14日36人▽15日26人▽16日32人▽17日16人−−となっています。

 感染症などが専門の佐藤圭創医師(延岡市新型コロナ対策アドバイザー)によると、この1週間も県北の小学校などで新型コロナとインフルエンザによる学級閉鎖が続いたものの、感染状況や救急は全体的に落ち着いてきており、病床にも余裕があるということです。

◇ウイルス変異進めば冬に大流行の恐れ

 先週もお伝えしましたが、佐藤医師は現在も全国で続いている感染拡大の「第9波」が、昨年夏に起きた「第7波」の動向に酷似していると話しています。

 県内では昨年もこの時期の感染状況は落ち着いていましたが、国内の主流がオミクロン株のBA・2から、より感染力の強いBA・5へと置き換わっていったことで、爆発的流行となった冬の第8波へとつながりました。

 同じように、今回の第9波では、当初猛威を振るっていたオミクロン株のXBB系統から、その亜種となるEG・5系統(通称エリス)への置き換わりが急速に進んでいて、冬場に「第10波」を引き起こす可能性が指摘されています。

◇エリス流行で肺病変増加?

 県内でもこの夏に感染者の一定程度からEG・5が検出されていますが、それと同時に臨床現場では、肺炎などの肺病変が見つかる感染患者が増加したといいます。

 高齢ではなく基礎疾患のない患者でも感染後に息苦しさを訴え、受診先で血中酸素量が下がっているのが分かり、肺炎が見つかるケースが複数報告されているそうです。

 ただ、佐藤医師によると、これらの肺病変は新型コロナ治療薬のデキサメサゾン(デカドロン)というステロイドが非常に有効といいます。

◇デルタとオミクロンの融合株が出現

 EG・5の感染が全世界的に拡大する中、今週になってオーストラリアから、衝撃的な変異株出現のニュースが専門家らの元へ飛び込んできました。

 それは同国クイーンズランド州で見つかった「XBC・1・6」という変異株で、約10日間のうちに州内全ての検体の13%にまで急拡大し、この2週間で入院率が上昇、重症化の兆候もみられるということです。

 佐藤医師によると、驚くべきは同ウイルスが、オミクロン株(BA・2)と、初期に流行した全く系統の違うデルタ株の性質を両方持ち合わせている点です。端的にはオミクロン株は感染力が強く、デルタ株は肺炎を引き起こして重症化しやすいという特徴があるとされます。

 デルタ株もBA・2も、まだ新型コロナに対する世界の恐怖心が極めて強かった時期に確認されたため、社会的な感染対策が徹底され、拡大を一定程度に抑えることができましたが、その分、自然免疫を持つ人は少なく、対策が緩くなった現在であれば一気に拡散する恐れもあるといいます。

◆対策不十分なら第9波の1・5倍近くにも

 世界的にはBA・2から派生した「BA・2・86(通称ピロラ)」への警戒も高まっています。BA・2と比べ34個のスパイクタンパクに変異が確認されていることから、従来の免疫が機能せずに感染が拡大することが懸念されています。

 これまでにデンマークや英国、イスラエル、米国などで見つかっていて、日本でも今月に入って1例が確認されています。ただ、現在のところ、発生は限定的で、流行するかどうかもまだ分かっていません。

 このように、EG・5をはじめ今後も新たに感染が拡大する恐れのある変異株は複数存在します。南半球のオーストラリアは現在冬で、同国で流行した変異株はシーズン内に冬の日本で感染が広まる傾向もあるといい、XBC・1・6には注意が求められます。

 それでも、今回ご紹介した変異株はいずれもBA・2の流れをくんでおり、佐藤医師は今月20日に開始した2023年度秋接種のワクチンでも重症化や死亡率の抑制に十分な効果があるとして、「たとえ感染しても症状が軽くて済む」と話しています。

 昨年秋は比較的接種率が伸びましたが、仮にこの秋の接種が進まなければ、冬に起きる可能性が高い第10波の感染状況は「第9波の1・2〜1・4倍に達するだろう」と予測しています。

 また、新たな変異株が出現する間隔は徐々に狭まっていて、変異の過程で強毒化する恐れもあるため、延岡市医師会などは医療が切迫しないよう、「ぜひ、この時期に免疫を強化していただければ」と理解を呼び掛けています。

◇未使用の接種券はそのまま利用可

 延岡市の新型コロナ対策ポータルサイト(公式ホームページ内)に掲載している接種券発送の説明で、前回の接種時期に応じた年代ごとの対応について、「今回は発送しません」という表記があることから戸惑いの声が多く聞かれます。

 これは単純に、未使用の接種券が手元にあるかどうかの区分を明記しているだけです。これまで定期的に接種している場合は接種券がないため、自動的に郵送されます。

 過去に届いた接種券を使っていない場合はそのまま利用できるため、新たな接種券は送付されません。未使用の接種券をなくした場合は、再発行フォームのウェブ申請(https://logoform.jp/form/Snxv/363758)か市役所2階の地域医療政策課窓口(電話延岡22・7066、平日午前8時30分〜午後5時15分)で再発行できます。

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