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灯籠を海に浮かべ盆供養

本紙掲載日:2019-08-17
3面
桟橋から灯籠を流して、先祖や初盆の霊を慰め、見送った土々呂流れ灌頂

101回目の流れ灌頂−延岡市土々呂町

 延岡市土々呂町の流れ灌頂(かんじょう)が16日夜、土々呂漁港であった。今年で101回目を迎える歴史と伝統の盆納めの行事。地区内外から多くの人が訪れ、灯籠を海に浮かべて先祖や初盆の霊を慰めた。主催は土々呂慰霊講、協賛・延岡市仏教会。

 土々呂の流れ灌頂は、1918年に地元極楽寺の柳田秀明住職(当時)が、先祖や初盆、食べ物としていただく魚の供養を目的に町おこしとして発案。当時の小泉春助土々呂総区長や寺世話人、地域住民の協力を得て「土々呂慰霊講」を発足させて始めた。以来、途絶えることなく毎年8月16日に実施している。

 この日は、漁港に設けられた祭壇で極楽寺の柳田泰宏住職、市仏教会の野中玄雄会長らが読経する中、参列者は次々と焼香し、静かに手を合わせた。特設された桟橋から多数の灯籠が海に下ろされると、沖に向かう風に押され、淡い光の一団となってゆっくりと遠ざかっていった。

 柳田住職は「関係者や地域の皆さまのおかげと、心から感謝。子どもたちに伝統と命の大切さを伝えたい。地域の絆を深め、支え合う社会づくりにつながれば」と話した。土々呂慰霊講の吉永清会長は「多くの方の協力で支えられている。今年は土々呂区長会の皆さんにも協力をいただいた。大切な伝統行事を、さらに盛り上げて末永く継続していきたい」と感謝を込めた。

 会場では和太鼓演奏や盆踊り大会、屋台も並び、家族連れなどが楽しむ姿が多く見られた。

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