希望事業所が見積もり参加

オープンカウンター方式

◆随意契約の一部、延岡市が試行へ

　延岡市は、物品を発注する際の見積もり参加機会の拡大と公平性向上のため、来年度から事務用品類や事務機器類、印刷業種の随意契約の一部に、希望する事業所が見積もりに参加できるオープンカウンター方式を試行する。県内９市で初めて。

　同方式は、物品などを発注する際の見積もり合わせを行う場合、参加する事業所を特定せず、事前に発注案件の情報を公開した上で、一定の資格を有する見積もり参加希望事業所から見積書の提出を受け、契約相手を決定する方法。

　ある一定の金額以下の発注の場合に入札手続きを要さない随意契約の一部について、延岡市では見積もり合わせ（原則３社以上）を行い、最も低い金額の事業所に発注しているが、見積もりを依頼する事業所の選定は担当者の判断に委ねられているという。

　オープンカウンター方式を導入することで、受注を希望する事業所の見積もりへの参加機会の拡大と公平性の向上が期待できるとともに、市としては競争性が増すことでより安い金額で契約でき、低コストな運営につながるとしている。

　対象は、事務用品類や事務機器類で予定価格２０万円以上８０万円以下、印刷（一般）で同２０万円以上１３０万円以下の案件。参加資格は、原則として市内に本社がある事業所で、市の入札参加資格者名簿と案件ごとに指定した業種区分に登録がある事業者など。

　実施方法は、契約管理課で選定した案件を、市ホームページや同課内に掲示して公開。見積もり合わせに参加を希望する事業所は、見積書を指定された提出期間内に同課執務室に設置している入札箱に投函（とうかん）する。

　市は１０日から２月１０日（土日、祝日除く）、市発注の物品などの入札等の参加を希望する事業所を対象に入札参加資格審査申請の追加受け付けを行う。場所・時間は、契約管理課（市役所６階）で午前９時から午後４時（正午から午後１時除く）。

　オープンカウンター方式の参加資格には、入札参加資格者名簿の登録などが要件にあるため、この申請が必要になる。要領や申請書は市ホームページからダウンロード、または契約管理課窓口で配布する。問い合わせは同課（電話延岡２２・７０４８）。