圧巻の一斉放水分列行進も

延岡市消防出初め式

◆地域防災へ決意−４会場で勇姿

　延岡市消防出初め式は１２日、同市東浜砂町の妙田緑地公園など市内４会場で行われ、消防職員や消防団員らが一斉放水や分列行進などで勇姿を披露し、地域防災への決意を新たにした。

　このうち、同公園では北方、北浦、北川地域を除く旧市内の消防団が参加。通常点検では機敏な動きで整列し、点検長の読谷山洋司市長らから点検を受けた。

　会場そばの大瀬川右岸側河川敷で行われた一斉放水では、各部が小型動力付きポンプ積載車から川へ向かって放水。圧巻の光景に、堤防で見守った大勢の市民から歓声が上がった。

　同市中町で行われた分列行進では、中央通方面から市役所前へ向かって少年消防クラブ、消防職員、消防団員が行進。沿道には大勢の市民が詰め掛け、堂々と歩を進める職員や団員らに拍手を送っていた。

　同市本小路のカルチャープラザ延岡で開かれた表彰式では、２０６人に表彰や感謝状を授与。点検長訓辞で読谷山市長は「昨年はさまざまな自然災害に見舞われた一年だった。その中で消防団の方々の活躍は、市民に安心を与える意義の大きなものだった。皆さんの使命感、行動力を引き継ぎ、さらに強化していただきたい」と期待した。

　被表彰者を代表して、県知事表彰を受けた第１支団東海第２分団の奥村誠二分団長が「表彰の感謝を忘れず、任務遂行のため、さらに地域住民の防災に対する期待に応えるべく、微力ながら一層精進することを誓います」と謝辞を述べた。

　同日は延岡会場のほか、北方会場（北方インター公園）、北浦会場（北浦小・中学校グラウンド）、北川会場（北川中学校下の北川河川敷）でも出初め式が行われた。