地域との連携など考える

延岡市中学校生徒会サミット

◆１６校３２人−読谷山市長と意見交換

　延岡市中学校生徒会サミットがこのほど、市役所講堂で開かれた。市内の公立中学校１６校の生徒会役員３２人が参加。６班に分かれて各テーマごとにグループで討論・まとめを行い、読谷山洋司市長と意見交換した。同サミットは、同市中学校校長会が１９９９年から始め、今回で２１回目。

　テーマは「地域の課題をふまえて、今、中学生にできることは何か〜地域を意識した活動を通して〜」。はじめにグループ内で自己紹介などを行って打ち解けた後、市職員から市の課題の説明を聞いて、地域との連携やボランティア活動など、中学生ができることについて話し合った。

　市長との意見交換会では、各班代表が「若者流出を防ぐため、延岡の企業や強みをＰＲする」「延岡をＰＲするため、自らがまちの良さを知る」「地域活性化のため、延岡のおいしい食を紹介する」などの取り組みや、動画・ＳＮＳを活用した積極的な発信など、まとめを発表。

　また、まとめを踏まえて各班代表が「中学生が観光誘客を手伝うことで、延岡の良さを知ることができる」「延岡を知らないから県外に出て行くと思う。延岡の魅力のＰＲは重要」「できる範囲で地域の輪を広げていく活動を行うことが大事」などと述べ、身近な事例を紹介した。

　県内で開催される国民文化祭に向けては、会場の生徒らからは「催し物を理解する事前の体験イベントなどがあれば、中学生のボランティア参加が増えるのでは」「県外から多くの人が来るので、中学生が延岡の自然の魅力などを伝えるチラシを配っては」などの意見が出た。

　最後に読谷山市長は「関係者と話し合い、少しでも提案を実現できるよう取り組みたい」とあいさつ。旭中学校の亀山真陽さんは「他校の生徒会役員と意見交換ができ、有意義な時間だった。他校の活動に学び、学校の特色に合った取り組みを加速させたい」と話していた。