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伝統野菜「イラカブ」収穫し漬物作り

本紙掲載日:2020-01-22
2面
収穫したイラカブで漬物を作る田代小の児童と指導する黒木さん
コンテナ1箱は給食センターに贈った

田代小の3、4年生が体験−美郷町西郷

 美郷町西郷にある田代小学校(島木良浩校長、73人)の3、4年生21人が9日、学校敷地内の畑約25平方メートルで、同町西郷立石区の伝統野菜「イラカブ」を収穫し、漬物作りを体験した。

 イラカブは国内で同区にしか存在しない野菜。生産農家の減少で絶滅の危機にあったが、地元の農林業黒木竜太さんらが栽培を受け継ぎ、復活させた。

 伝承する目的を兼ね、食育活動の一環として昨年から実施。3、4年生は上級生が採取した種を引き継ぎ、昨年10月に種まきして無農薬で育てた。
児童は、ポリ袋などがいっぱいになるほどの量を収穫。水洗いした後は、家庭科室で「良い匂いがする」などと話しながら塩もみし、手作りの漬物作りに励んだ。

 田中蓮さんは「上手に作れた」(4年)、桑津理晄さん(同)は「2回目だったけど、もむのが難しかった」と振り返り、完成品は「家族と一緒に食べたい」と待ち遠しそうに口をそろえた。

 また、コンテナ1箱分は、代表して甲斐諒之介さん(同)と林田光由さん(同)が、給食センターの倉爪裕美栄養教諭にプレゼント。同校と西郷中学校、田代幼稚園の給食で野菜炒めとして提供された。

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