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試合に出て結果残す

本紙掲載日:2020-01-25
9面
INAC神戸レオネッサに入団する菊池まりあ
出身チームの城山で後輩たちを激励した

女子サッカー・INAC神戸内定の菊池

◆27日に新体制発表会見

 日本女子サッカーリーグ「なでしこリーグ」1部のINAC(アイナック)神戸レオネッサに入団が内定した延岡市出身の菊池まりあ(18)=神村学園高=が21〜24日、一時帰延した。23日は出身チームである城山サッカースポーツ少年団の練習に参加。入団する心境を「プロ選手を目指していたので、うれしかった」と語った。これまでの足跡やプロ選手としての意気込みなどを聞いた。

 菊池は4人きょうだいの末っ子。3人の兄の影響で幼児期からサッカーを始めた。長兄の司さんは鵬翔高が2013年1月の全国高校選手権を制した時のメンバー。

 小学生時代は城山と女子チームのプリンセス・カメリアFCでプレー。当時から身体能力の高さが評価されていた。城山の甲斐祐逸監督は「視野が広く、男子にも当たり負けしなかった。あのまま成長すればプロになるのではないかと思った」と当時を振り返る。

 5年生の時、宮崎市で開催されたINAC神戸―ジェフ千葉の公式戦でエスコートキッズを務めた経験を持つ。当時、神戸は澤穂希、川澄奈保美、大野忍ら女子ワールドカップ(W杯)優勝メンバーが所属したトップチーム。菊池は自然と「プロになるならINAC神戸で」と心に決めていたという。

 小学校卒業後は親元を離れ、鹿児島県いちき串木野市の神村学園中等部へ進学。1年生の時にJFA(日本サッカー協会)エリートプログラム女子U―13(13歳以下)の選抜メンバーに選出された。

 同高等部では、1年生の時からレギュラーメンバーとして活躍。2年生の時にはU―17(17歳以下)女子W杯の日本代表候補に名を連ねた。

 今季は主将としてチームを引っ張り、1月3〜12日に兵庫で行われた全日本高校女子選手権に出場。決勝で藤枝順心(静岡)と1点を争う好勝負の末に破れたが、菊池は守備的MFながらチーム最多のシュート6本を放つなど、攻守で大車輪の活躍を見せた。

 「集大成の年だったし、結果を残したかった。悔しいけど、きっと後輩たちが練習して頑張ってくれると思う」と全国制覇の夢を託した。

 25日、いよいよ神戸に合流。27日は今季の新体制発表会見があり、2月に大阪で合宿を控える。「任される自分の役割をしっかり果たしたい。技術的なレベルアップもしないといけないし、(日本代表FWでもある)岩渕(真奈)さんとかの練習を見ているとボディーバランスがいいので、体づくりも大事」と気を引き締める。

 12歳で親元を離れて夢を実現させたまな娘の姿に、父・哲也さん(46)は「自分でつかんだ夢だし、まだ上を目指しているので頑張ってくれれば」と目を細める。

 菊池は「いろんな思いがあるからINAC神戸で頑張る。まずは試合に出て結果を残さないといけない。そして、次のステップとして日本代表入り、3年後のW杯を目指したい」と、さらなる高みを見据えた。

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