延岡にオフィス設置−市と立地調印

システムシェアード

◆ソフトウエア開発ＩＴ人材教育など


　ソフトウェア開発やＩＴ教育事業などを手掛ける「システムシェアード」（東京都台東区、徐日柱社長）が、延岡市の中小企業振興センター内に延岡オフィス（仮称）を設置することが決まり、２７日、同市役所で立地調印式が行われた。

　式には読谷山洋司市長や徐社長らが出席し、協定書に押印。読谷山市長が「延岡に来て正解だったと確信してもらえるよう全力で応援したい」とあいさつ。徐社長は「長く延岡のために貢献できればと考えている」と意欲を語った。

　同社は業務系を中心としたシステム開発や、ＩＴ人材の育成・教育などの事業を展開。同センター３階に事業所（延べ床面積約１６平方メートル）を置き、ソフトウェアの受託開発・保守運用などを行う。九州の地方拠点としては福岡市に次いで２番目。

　雇用は、２０２４年度までに地元から１０人を採用する計画。当初の段階は延岡オフィスを設置しつつ、社内人材を育成する観点から東京で２、３年程度のＩＴスキルの教育を行い、延岡の事業所に戻しながら事業を行っていく考え。

　同社は２００７年７月に設立。資本金４９５０万円。０９年に教育サービス開始、昨年に日本経済団体連合会入会。昨年３月期の売上高は２５億２９００万円、今年度は４０億円を見込む。従業員数は２３５人。

　徐社長は「東京でやるべき仕事と宮崎でやるべき仕事の長所を生かしながらやっていけたら。これから各分野でＩＴ技術者は不足してくるので、活躍できる人材の育成、自社のシステム開発の両方で貢献していきたい」と話していた。