おいしい非常食

延岡市役所レストランで試食会

　延岡市役所２階のレストラン、カフェテリア延岡（西田直樹店長）は２６日、店内で非常食の無料試食会を行った。約６０人が訪れ、味にもこだわっている最近の非常食を楽しんだ。

　「被災した時に食される非常食がどんなものかを知っていただきたい」と西田店長が企画。防災用品の販売などを手がける同市平原町の旭ケミカル（内田二紀夫社長）が非常食を提供した。

　試食会に提供された非常食は、クラッカー、パンや、非常食としてはイメージしにくい牛丼やカレー、シチュー、おでん、きんぴらごぼう、おにぎり、ハンバーグなど約５０種類。

　非常食は手ごろで簡単に作ることができるのは当然ながら、軽くて持ち運びしやすく、商品によっては５〜７年の長期保存が可能なこと、さらに最近は味も著しく進化している。

　参加者はスタッフの説明を興味深く聞きながら、一つ一つの商品を味わっていた。参加した延岡市新町の平野竜司さんは「味は二の次で、多少は我慢して食べるものだと思っていたが、こんなにおいしいとは思わなかった。イメージが変わった」。

　ほかにも「火、ガス、お湯を使わずに、温かい牛丼などの商品が開発されていると知り、すごいと思った」「アレルギー対応の商品もあり驚いた。きょうは販売はなかったが、カタログを持って帰り非常時に備えたい」などの感想が相次いだ。

　旭ケミカルの内田麻紀子専務は「災害に対する意識が高まるきっかけになるように、これからも定期的に開催できるように協力したい」と語った。