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向洋錦帯橋の製作始める

本紙掲載日:2020-02-05
7面

延岡工業高土木科−代々の3年生が3年計画

 県立延岡工業高校(安楽耕三校長)=延岡市緑ケ丘=の土木科の生徒たちが、日本を代表する木造アーチ橋「錦帯橋」(山口県岩国市)を校内に再現するプロジェクトを始めた。本物より規模は小さいが、人が渡れるよう設計・製作。2021年度までの3カ年計画で、各年度の3年生が引き継いで完成を目指す。

◆本物の5分の1

 旧校名にちなんで「向洋錦帯橋」と名付ける木造橋は2連のアーチ構造で、全長は直線で13・2メートル、高さ1・6メートル、幅91センチ。高さや幅は、本物(5連構造)の約5分の1の規模で計画している。

 橋を架ける場所は、同校正面玄関前ロータリーにある水槽。この水槽こそが、プロジェクト始動のきっかけとなった。

 かつては文化祭で水槽に飾り付けをするなど活用していたが、今は水が張られることもなく殺風景。校内で浮上した不要論に待ったをかけたのが、2度目の赴任中の木村千文・土木科教諭だった。何とか残したいと、以前から頭の片隅にあったアイデアを持ち出した。

 錦帯橋は反り橋の構造が精巧かつ独創的で、現代の橋梁(きょうりょう)工学からみても非の打ちどころがないと言われる。さらに近年は木造橋も定期メンテナンスを施すことで鋼製の橋と同じような耐用年数となり、費用も安価なため見直されているという。

 木造橋の構造を学ぶことは3年生37人が5班に分かれて行う課題研究のテーマにもぴったり。木村教諭が生徒たちに錦帯橋製作を提案したところ、1班6人が手を上げ、2学期中盤から取り組み始めた。

 一つひとつの作業はこれまでの学習を総動員する必要がある。専用の測量機器を使って水槽周辺の高さや長さなどを測り、パソコンで全体図や原寸図を作成。橋桁の材料には安価で強度も高く、手に入りやすいツーバイフォー材を選び、最も時間を要する木材の加工に着手した。

 まずは木材を斜めに切りやすくするための治具(じぐ)を自作。丸のこで72本の部材を切り出し、アーチ状の橋にするためにそれぞれに細かな加工を施した。

 向洋錦帯橋製作は膨大な工程が必要なため、今年度の3年生の作業はここまで。20年度の3年生(現2年生)がアーチ橋の両端を支える橋台を作り、21年度の3年生(現1年生)が手すりの作成と組み立てをする計画だ。

 リーダーの内倉海駆斗さんは木村教諭の指導で作業した日々を振り返り「授業ではしないような作業など難しいところはあったけど、みんなで役割分担し、協力し合うことができた。出来上がりを楽しみにしたいし、見に来たい」と話した。

 木村教諭は「来校者にすごいと思ってもらえるような橋を作ってほしい。3年生の思いをつないで、しっかり完成できるようサポートしていきたい」と意気込んだ。

【錦帯橋】
国指定の名勝であり、日本を代表する木造橋。延宝元(1673)年に岩国3代領主の吉川広嘉が現在の橋の原形となる木造橋を架けたが、錦川の洪水によりすぐに流出。改良を加えて翌年再建された橋は昭和25(1950)年の台風29号(ギジア台風)による洪水で流出するまで276年間威容を保った。市民の強い希望で同28年に志度木の橋として再建。劣化した部分を架け替える事業も行われている。橋の長さは橋面に沿って210メートル、直線で193・3メートル、幅は5メートル、橋台の高さは6メートル。(岩国市ホームページより)

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