渡邊氏に当選証書−五ケ瀬町選管

町議補選で無投票当選

　五ケ瀬町選挙管理委員会（興梠美代喜委員長）は１０日、欠員に伴う町議会議員補欠選挙（被選挙数２）で無投票当選した渡邊孝氏（５７）に当選証書を付与した。

　付与式は同町役場であり、興梠委員長が渡邊氏に当選証書を手渡し、少子高齢化などの課題を挙げて「危機感を持って町政、町づくりに頑張ってほしい」と激励。執行部を代表して原田俊平町長が「町の執行機関と議会は車の両輪と例えられる。議員の皆さまは住民の代表として地域のことや住民福祉の向上に努めることが役割」と呼び掛けた。

　渡邊氏の任期は１０日からで、現職町議と同じ来年７月３１日まで。


◆欠員１、解消されず−選管委員長「是正について協議を」

　町議会では２０１７年に当時の副議長が死去。１８年５月に町長選と併せて補選が行われたが、立候補者がいなかったため、８人の議員で運営してきた。

　その後、昨年１２月にも議員が死去。今回の補選は、欠員２となり、定数の６分の１を超えた場合は補選を行うという公選法の規定に基づいて行われた。ただ、立候補者は１人にとどまり、欠員１は解消されないまま、８人体制で運営されることになった。

　付与式で、原田町長は「全国的な傾向として議員に立候補する人が減っていると言われている。今回の勇気ある決断に心から敬意を表したい」。一方、興梠委員長は「１人の立候補にとどまり、欠員１で定数を満たすことができず残念」とし、「今後、議会において定数の確保、是正について協議していただくことを強く要望したい」と語った。