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FMのべおか「医師会だより」第7回

本紙掲載日:2020-02-27
7面
丸山洋一郎理事

丸山洋一郎さん(延岡市医師会理事)−地域医療の充実へ・延岡市医師会提供

◆心臓検診高校卒業までフォロー

−−延岡市医師会で心臓検診委員会と文化厚生会員福祉委員会を担当されている理事の丸山洋一郎先生にお話を伺います。「心臓検診事業」について教えてください。

 学校心臓検診は、昭和48(1973)年の学校保健法施行規則の改正により定期健康診断として実施が義務付けられました。しかし、各地域で方法が統一されておらず、心電図検査を行う学年などもまちまちでした。平成6(1994)年12月の改正から小学校1年生、中学校1年生、高等学校1年生全員に心電図検査が義務付けられました。

 延岡市医師会では、それ以前に全国に先駆けて学童全員の心電図検査を行うなどの心臓集団検診を開始し「延岡方式」として注目されました。今日での全国的な心電図による学童心臓検診を実施するきっかけとなったと言われています。当時の先生方には、先見の明があったと言っても過言ではないと思います。

−−非常に歴史のある取り組みということですね。そもそも心臓検診は何のために行われているのでしょうか。

 心臓検診の目的は大きく分けて三つあると言われています。一つ目は、疾患を正しく診断し、適切な管理指導を行って疾病の悪化を防ぎ、さらには突然死を防止すること。二つ目は、必要な治療や経過観察を受けるよう継続的に指導すること。三つ目は、過度な運動制限や無用な生活制限を解除することです。

−−具体的にはどのようなことが行われていますか。

 毎年春の新学期が始まると小・中・高等学校に入学した新1年生全員を対象に行います。システムとしましては、4月から5月にかけて保護者による心臓病調査票の記入と学校医による内科検診、それから心電図検査を実施し、これらを1次検診としています。

−−新入学生が1次検診の際に気を付けることはありますか。

 内科検診や心電図検査をしっかり受けることも重要ですが、最も大切なのは心臓病調査票の提出です。精密検査が必要かどうかを決めることがあり、とても重要です。特に既往歴や動悸(どうき)、めまいなどが起こったことがあるかどうかは大事な情報です。

−−少しでも気になる症状があれば伝えることが大切ですね。1次検診の後はどのような流れになっていますか。

 1次検診の結果を6月の委員会において総合的に判断し、精密検査が必要な児童生徒を決定します。詳しい検査が必要だと判断された対象者は9月末までに個別に協力医療機関で精密検査を受けてもらうという流れです。

−−精密検査が必要となる新入学生はどれくらいいますか。

 まず全体の1次検診者数は平成30(2018)年度が3380人、同31年度が3386人でした。このうち精密検査が必要だと判断された児童生徒は、ともに約180人前後ですので新入学生の約5%が詳しい検査を受けていることになります。毎年の受診率は95〜100%と、ほとんどの対象者が医療機関を受診している状況です。

−−精密検査後について教えてください。

 精密検査の結果は、委員会において一人一人協議され、今後も定期的な受診が必要かどうかを決定します。翌年からの生活管理指導や経過観察が必要になった児童生徒を「管理者」と呼び、継続的な受診の指導をしています。

−−生活管理指導や経過観察が必要になった場合はどうなるのでしょうか。

 「管理者」になると、高校を卒業するまで一人一人委員会で協議しながら今後の管理受診が必要かどうかなどを検討していきます。定期的な受診が必要ないと判断されれば、管理下から解除されることもあります。

 特に、心臓検診の目的の一つでもある「過度な運動制限を解除すること」については、注意を払いながら学校行事や部活動にも参加でき、安全な学校生活を送れるようフォローしています。

−−高校卒業まで一人一人がフォローされる仕組みになっているのですね。

 そうです。また、市内の協力医療機関への受診であればデイリー健康福祉事業団による窓口負担金の補助が受けられます。「管理者」は毎年約200〜220人いますが、このうち約100〜120人の児童生徒が協力医療機関を受診し助成を受けています。

−−デイリー健康福祉事業団の協力で約半数のお子さんは助成を受けているということになりますね。

 ただし受診率は80〜90%にとどまっている状況です。受診率を100%近くまでもっていくのが当面の課題です。これからも学校関係者と協力をしながら受診勧奨に努めたいと思います。

−−丸山先生は他に文化厚生会員福祉委員会を担当されていますが、どのような活動をされているのでしょうか。

 文化厚生会員福祉委員会では、医師会の会員同士の顔の見える関係を築くことを目的として、夕涼み会や忘年会の企画をしたり、各医療機関同士の交流を目的に病医院対抗ボウリング大会などを開催しています。今後も、年齢や経験年数、職種や病医院の垣根を越えて、交流を深めてもらうための場を提供していきたいと考えています。

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