東海体育館は１０年以内に解体へ

延岡市が施設の維持管理方針

　公共施設維持管理計画に基づき、施設類型ごとに対応方針を定める計画を策定中の延岡市は、屋内スポーツ施設と図書館の個別施設計画案を作成した。老朽化し、利用者も少ない東海体育館（川島町）は、１０年以内に廃止・解体する方針などを示している。２６日まで、意見を募っている。

　屋内スポーツ施設の個別施設計画の対象は、勤労者体育センター（東浜砂町）▼市民体育館（大貫町）▼大武体育館（大武町）▼東海体育館、北浦体育館（北浦町）▼北川体育館（北川町）▼北方勤労者体育センター（北方町）―の７施設。

　現状分析などを踏まえた今後１０年間の対応方針として、東海体育館は、１９７５年度建築で鉄骨造りの法定対応年数の３４年を経過していることや、老朽化による建物の顕著な劣化、利用者数が少ないことなどから廃止・解体するとした。

　同様に建物の劣化が見られる大武体育館は、利用者が多いなどの理由から、施設維持に必要な修繕を行う方針。市民体育館は、県立体育館の整備に併せ、１０年以内に廃止・解体するとしている。

　築３０年を超える勤労者体育センターと北方勤労者体育センターは、安全性に大きな問題はないが、利用者の多い勤労者体育センターは大規模改修工事を検討。北方勤労者体育センターは新耐震基準のため、点検を行いながら維持管理する。

　１８年度に屋根の全面改修工事を行った北浦体育館と建築年が比較的新しい北川体育館は、点検を行いながら維持管理する方針としている。

　図書館の個別施設計画の対象は、カルチャープラザのべおか（本小路）、北方分館（北方町）、北浦分館（北浦町）、北川分館（北川町）の４施設。

　今後１０年間の対応方針として、１９９７年度建築のカルチャープラザのべおかは安全性に問題はないが、１０年以内に築３０年を超えるため、大規模改修工事の実施時期の検討を行う必要があるとしている。

　北方分館と北浦分館は安全性に大きな問題はないが、点検を行いながら維持管理する。北川分館については、分館が入る北川多目的研修施設が築３０年を超えるが、分館部分は１３年度に改修工事を行っているため、点検・維持管理する方針。

　同市公共施設維持管理計画（２０１６年３月策定）は、人口減少など財政状況が厳しさを増す中、高度成長期に整備した公共施設が更新時期を迎え、財政負担が想定されるため、４０年間で約３０％削減（延べ床面積ベース）を目標を掲げている。

　市は、同計画に基づき、集会施設や文化施設、学校、幼児・児童施設、高齢福祉など２１類型の個別施設計画を２０２０年度末までに策定する考え。現在、有識者や市民代表で構成する委員会を設置、検討している。

◆２６日まで意見募集

　意見の対象は延岡市の居住者。住所、名前などを記入の上、図書館または屋内スポーツ施設の個別施設計画への意見であることを記載し、同市企画課か北方・北浦・北川の各総合支所市民サービス課に提出する。

　または、企画課に郵送（〒８８２―８６８６延岡市東本小路２番地１）、ファクス（０９８２・２２・７０９０）、メール（ｋｉｋａｋｕ＠ｃｉｔｙ．ｎｏｂｅｏｋａ．ｍｉｙａｚａｋｉ．ｊｐ）でもよい。

　資料は市のホームページ、情報公開センター（市役所２階）、企画課（同６階）、市民スペース（同１階）、各総合支所市民サービス課、各支所、エンクロス１階待合室で閲覧できる。意見は２６日必着（持参は午後５時１５分まで）。

　問い合わせは市企画課（電話延岡２２・７０７５）。