日向市長選あす告示

継続か刷新か・２２日投開票

現職と新人、一騎打ちの様相

　任期満了（３月３０日）に伴う日向市長選挙はあす告示される。これまでに現職で２選を目指す十屋幸平氏（６５）と、新人で主婦の竹花恭子氏（５７）＝いずれも無所属＝の２人が立候補を正式に表明しており、市政の継続か刷新かを問う一騎打ちとなる見通し。新型コロナウイルスの感染者が本県でも発生していることから、選挙活動の一部を自粛しながら政策を戦わせる異例の選挙となりそう。投開票は２２日。

　十屋氏は市議、県議を経て前回の市長選に初当選し、現在１期目。昨年９月の市議会定例会で立候補を表明。１期４年間の実績を強調し、東郷病院の持続可能な病院としての存続、スポーツ・健康づくりや災害時の拠点施設を兼ねた総合体育館の整備などを公約に市政継続を訴える。

　竹花氏は愛知県名古屋市出身。電子部品メーカー就職後、結婚・退職を経て、夫の仕事の関係で兵庫県宝塚市から２０１７年８月、日向市に移住した。昨年１２月末、無投票は避けたいとして出馬を表明。総合体育館計画の見直し、東郷病院の再生存続、環境保全などを政治目標に掲げて市政刷新を目指す。

　あすは新型コロナウイルスのまん延防止に配慮するため、十屋氏陣営は出陣式を中止し、スタッフや役員のみで出発式を予定。竹花氏陣営も関係者だけで出陣式を行い、第一声を上げる。感染防止のため、両陣営とも有権者との握手などは控えることにしている。

　立候補の届け出はあす午前８時３０分から市役所委員会室で受け付ける（同９時３０分以降は選管事務局）。午後５時まで。

　期日前投票は市役所１階市民ホール（１６〜２１日午前８時３０分〜午後８時）、イオン日向店２階ゆうゆう広場（１６、１７日午前１０時〜午後８時）、東郷体育館第１研修室（１９〜２１日午前９時〜午後７時）の３カ所。

　投票は市内５１カ所に設ける投票所で同２２日午前７時から午後７時（東郷町越表区の田口八ツ山集会所のみ午後６時まで）。開票は午後８時２０分から市体育センターで行う。

　同市の３月２日現在の選挙人名簿登録者数は５万７１５人（男性２万３９６８人、女性２万６７４７人）。前回の市長選は現職と市・県議経験者との保守系同士の対決に有権者の関心は高く、投票率は５７・８１％。過去最低だった前々回の４３・５４％を１４・２７ポイント上回った。今回は新型コロナウイルスの感染拡大の影響も懸念される。