日向市長選改めて対応

◆竹花氏陣営、遊説は継続
　十屋氏陣営、運動を全面自粛

　新型コロナウイルス感染症の感染者が１７日、県北部で県内２、３例目が相次ぎ確認され、日向市長選（１５日告示、２２日投開票）に立候補している両陣営も対応を迫られた。

　１５日の告示日以降、出陣式の縮小や個人演説会を中止するなど選挙活動の一部をいずれも自粛してきた矢先の県北での初確認だった。

　竹花恭子陣営は１８日午前、選挙カーによる遊説を続けるかどうかなど、今後の対応を検討。その結果、遊説についてはこれまで通り継続することを決めた。

　同陣営では、これまでも個人演説会の中止や遊説先などでの有権者との握手の自粛、関係者のマスク着用や選挙事務所内に消毒液を常備するなど、同感染症の拡大防止に努めてきた。

　同陣営幹部は「選挙カーによる遊説の中止も検討した。県や市、有権者などから強い自粛要請などがあればだが、できることをやるしかない」と話した。

　現職で２期目を目指す十屋幸平候補（６５）は１７日、午後からの遊説先で連絡を受け、同３時半すぎに選挙運動をとりやめ、公務に戻った。十屋陣営は十屋候補との協議の末、１８日以降の選挙運動を全面自粛し、選挙カーでの遊説も行わないことを決定。選対本部は「市の対策本部の会議で公共施設の閉館などを本部長の十屋が決めた中で、遊説するわけにいかない」と説明する。

　「告示日から２日間は早足で市内を巡った。これから小まめにじっくり遊説する予定だったので残念。今後のことはこれから考えるが、投票率が下がらないかだけが心配」と頭を悩ませていた。