全国初、３点認証システム導入−平田東九州病院
本紙掲載日：2020-03-21
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医療過誤防止、投薬履歴を管理
延岡市伊形町の医療法人久康会「平田東九州病院」（平田耕太郎理事長）は先月から、電子カルテを導入し、顔認証を活用した３点認証システムによる医療の提供を始めた。ＮＥＣによると、この仕組みを取り入れた総合病院は全国初という。
３点認証は、医療過誤の防止と投薬履歴の管理を可能にするシステム。医師ら医療行為者が�ー�分の名札��患者のリストバンド�Ｌ�剤―の３点に付いたバーコードを専用機器で読み取った上で、投薬するのが一般的な流れとなっている。
これに対し同院は、名札ではなく顔認証してパソコン画面に表示されたバーコードを読み取る仕組みを採用。顔を登録した行為者以外は投薬できなくなるため、なりすましの防止にもつながり、より安心、安全な医療の提供が実現するという。
同院は昨年、患者の離院防止や院内セキュリティーの強化などに役立つ顔認証システムを取り入れており、「自分が受けたい医療、または家族に受けさせたい医療を目指す」の理念の下、最新医療を利活用した体制の構築に務めている。
電子カルテや３点認証システムの施工などは、同市博労町の「テクニカル」（富永一男代表）とＮＥＣ販売特約店の三和コンピュータ九州支店（福岡県）が実施。同院は、現病院隣の敷地に建設予定の福祉施設にも、これらのシステムを導入する方針だという。