気候非常事態を宣言
本紙掲載日：2020-03-23
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県内自治体で初−諸塚村
◆地球温暖化村ぐるみで防止対策実践へ
地球温暖化による気候変動の影響が顕在化する中、諸塚村は１３日、県内の自治体で初めて「気候非常事態」を宣言した。日常生活や自然環境にとって著しい脅威となっている地球温暖化の防止対策に村ぐるみで取り組む。村議会３月定例会最終日の同日、宣言案を上程、全会一致で可決された。宣言は九州の自治体でも３カ所目という。
同村は、村土の９５％を森林が占め、古くから自然環境と共生し、活用する村づくりを実践。２００４年１０月には、適正に管理された森林の国際基準であるＦＳＣ（森林管理協議会）の認証を取得した。
宣言では、「ゲリラ的な集中豪雨、台風の大型化、猛烈な酷暑等の異常気象が世界的に常態化している」と指摘。その原因の一つとされる地球温暖化について、「決して対岸の火事ではない」とし、「異常気象から地球環境を守るために、気候変動対策としての活動に村ぐるみで取り組む」としている。
具体的には、�‥�正な森林管理の実践�⊃執鏖修垢觴�然災害、急激な気候変動による影響の対応策の推進��再生可能エネルギーの積極活用策の推進�た肯啝餮擦魍萢僂靴心超�に優しい特産品開発・エコツーリズムの推進――などのほか、公共施設などのＬＥＤ化、節電やエコバッグ使用による環境負荷の軽減、４Ｒ（リフューズ＝断る、リデュース＝減らす、リユース＝再使用、リサイクル＝再生利用）によるごみ削減などを挙げている。
宣言については、国外や国内の他自治体の動向などを踏まえ、庁内で勉強会を開くなど協議を重ねてきたという。