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FMのべおか「医師会だより」第9回

本紙掲載日:2020-03-25
7面

今田真一さん(延岡市医師会理事)−地域医療の充実へ・延岡市医師会提供

◆採血で胃がんリスクを検査

−−延岡市医師会で健診事業を担当されています理事の今田真一先生にお話を伺います。健診事業とは具体的にはどのようなことでしょうか。

延岡市医師会では、延岡市より委託を受けまして予防接種事業や学校医事業など数多くの事業を行っています。その中で私は特定健診、がん検診事業、学童期の腎臓検診事業などを担当していますので、本日はそれぞれの健診についてお話ししたいと思います。

−−まず特定健診事業についてお聞かせください。

特定健診は、血液検査などから健康状態を確認することにより、生活習慣病のリスクとなるメタボリックシンドロームの予防改善を目的としています。検査内容としては、採血、尿検査、身体測定など簡単なものです。補助が出ますので気軽に受けていただけます。

−−市の補助が出る健診には、どのようなものがあるのでしょうか。

延岡市の国民健康保険に加入している40歳から74歳の方や、後期高齢者医療制度に加入している75歳以上の方は特定健診を無料で受診できます。対象者には毎年5月に延岡市から受診券が郵送されます。市内では会員施設の52の医療機関で実施しています。

−−予約は必要なのでしょうか。

予約が必要な医療機関と、そうでないところがあります。まずはご自身のかかりつけ医に相談するか、延岡市国民健康保険課に問い合わせてください。また、社会保険の被扶養者が対象の特定健診もありますので、詳しくはご加入の保険者へお尋ねください。

−−健康に自信のある人も年に1度は自分の健康を確認する意味で受けるのが良いかもしれませんね。

そうですね。自覚症状がないまま静かに進行していく生活習慣病の予防につながりますので、受診券が届きましたら、ぜひ受診していただきたいです。

−−続いて、がん検診について伺います。がん検診にはどんな種類がありますか。

大腸がん、胃がん、前立腺がん、子宮頸(けい)がん、乳がん検診などがあり、例年5月から実施されます。これらの検診では、年齢などの条件を満たしている人なら受けられます。
がんは全ての人にとって身近な病気です。生涯のうちに、がんにかかる可能性は2人に1人といわれています。その早期発見を目的とするのががん検診です。

−−私もがん検診は受けたことがあります。

がん検診は、無症状のうちに、がんを初期の段階で発見するために有用な方法です。その他にも、肝臓がんの原因となる肝炎の早期発見などを目的に、肝炎ウイルス検診があります。対象の年齢の方には、延岡市よりクーポンが配布されます。特定健診と併せて受けられることをお勧めします。

−−今年度から延岡市では新しい検査も始まったと伺いました。

胃がんリスク検査が始まりました。胃がんリスク検査とは、ピロリ菌感染の有無と胃の萎縮度を調べることで、胃がんになりやすいかどうかを判定するものです。
胃がんにかかる可能性の高い人を早期に発見し、適切な検査や治療につなげて胃がんを予防する取り組みです。この検診の特長は、特定健診と一緒に採血をすれば結果が出るということです。

−−血液検査で、胃がんになる確率が分かるのですね。私も一度は検査を受けてみたくなりました。

それから、胃がんリスク検査は毎年するものではなく、原則として一生に1度受ければいいとされています。胃がんリスク検査の対象となるのは、年度末に51歳・56歳・61歳・66歳・71歳になる方々です。対象の年齢の方には延岡市から受診券が郵送されます。
1500円の自己負担で検査が受けられますので、積極的に活用していただければと思います。各種がん検診や胃がんリスク検査の詳細については延岡市健康増進課にお問い合わせください。

−−分かりました。続いて学校腎臓検診についてお聞かせください。

学校腎臓検診は、主に学校検尿のことを指します。毎年、新学期になると、さまざまな身体計測や健康診断を行いますが、その中の一つ、尿検査は腎臓病や糖尿病を早期に見つけるためのとても大切な検査です。学校検尿は法律により毎年行うことが義務付けられており、すべての学年で実施されています。

−−学校検尿は何のために行われるのでしょうか。

先ほど申し上げた通り、腎臓病などの早期発見が目的の一つです。腎臓病は自覚症状がなく、知らない間に悪化し、慢性に経過する病気ですが、症状がなくても腎疾患の多くは尿異常が出現します。従って、学校検尿で尿異常がみられた場合には、将来、腎臓の機能が悪くなってしまう病気の可能性があり、精密検査が必要です。検診の方法は、九州各県とも同じ診断基準、同じ診断方法で行われています。

−−早期発見のためにも毎年の検尿が大切なのですね。学校での検尿時に注意することはありますか。

朝起きたら真っ先にトイレに行ってすぐ少し排尿し、そのあとの尿(いわゆる中間尿)を採取することです。また、検査前日の注意点としては、排尿してから就寝することと、ビタミンCの入ったジュースなどは検査結果に影響することがあるため避ける必要があります。

−−精密検査が必要となった場合の対応はどのようにされていますか。

小中学校での2回の検尿で異常があった児童生徒と、学校を欠席したために検尿を受けられなかった児童生徒には医師会から、精密検査を受けていただくよう学校を通じて連絡します。その後、会員施設からなる協力医療機関へ個別に受診することをお勧めしています。
各医療機関で行われた精密検査の結果は、医師会の中に学校検尿の結果などを集約する委員会があり、その場で再度検討がなされ、最終診断として児童生徒に通知されます。
また、経過観察が必要なお子さんについては、継続的な受診の指導もしています。初めて精密検査を受ける児童生徒については、デイリー健康福祉事業団による窓口負担金の助成が受けられます。ぜひ活用していただきたいです。

−−大人の健診から学校での検診まで詳しくお話しいただきました。最後に市民の皆さまへのメッセージをお願いします。

私どもは、病気を予防する意味から、さまざまな健診(検診)を受けていただきたいと思っています。健診を受けることは、まだ自覚症状がない段階で潜在している病気を発見したり、将来、生活習慣病になりやすいリスクがあるかどうかを確認することで、その後の適切な対応につながります。
健診を機に自分の健康に関心を持つことができますので、積極的に受診をしていただきたいと思います。

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