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デイリー健康大学日向会場(中)−小児の感染症について

本紙掲載日:2020-04-02
8面
熱心に講話を聞く受講者

済生会日向病院・澤大介小児科医長

◆伝染性紅斑、妊婦など感染で重症化も−夏にはやるヘルパンギーナ・手足口病

 小児の発疹と言えば突発性発疹症です。突然の高熱があって解熱とともに発疹が生じる疾患で、小児にしかほぼない疾患です。3、4歳ぐらいまでにみんなかかり、生後6〜9カ月ぐらいでの初めての高熱は、突発性発疹症の可能性が高いです。

 伝染性紅斑(りんご病)は、発熱後、両頬に赤みや体にまだらな皮疹が出て1週間程度で消えます。基本的には経過観察です。感染力が高いのは発熱などの潜伏期で、頬が赤くなった時には感染力も低く、他の人に感染させることはほぼないため心配はいりません。ただ、妊婦や一部の血液疾患、免疫不全の人などは注意が必要で、感染すると重症化する場合があります。

 水痘・帯状疱疹(ほうしん)は、発熱と全身の水疱(すいほう)を主徴とし、潜伏期は2〜3週間で空気感染のため、感染力はかなり強いです。経過は、熱とともに水疱が出てしばらくするとかさぶたになります。水疱とかさぶたが混在することが多く、頭や口、耳の中など、普段発疹を見ないような所に水疱があれば水痘の可能性が高いです。

 ヘルパンギーナ・手足口病は、乳幼児を中心に夏にはやります。発熱と水疱性発疹が特徴的で、特に口と手足に出やすいです。厳密に言うと、別のウイルスですが、同じエンテロウイルス属で、喉のみの場合はヘルパンギーナ、手や足にも出ている場合は手足口病と診断していることが多いです。

 細菌性髄膜炎は、2008年ごろまで55%ほどがインフルエンザ菌(インフルエンザウイルスではない)、20%が肺炎球菌で、共に死亡率が数%、後遺症が20〜40%と非常に予後の悪い疾患でした。

 インフルエンザ菌のワクチンは08年、肺炎球菌は10年に導入されました。ワクチン導入後は細菌性髄膜炎の患者数は、劇的に減りました。典型的なワクチンの効果を示すものです。

 ワクチンが必要な疾患は、治療法がないものや治療が難しいもの、かかると重い後遺症を残したり、死亡したりするものです。それらは予防することが大切ということです。

 ワクチンの果たしてきた大きな役割として例を挙げると、1950年代と、2000年代の死亡者数で比較し、ポリオは年間に数百から千人ほど死亡していましたが、0人まで減少しています。麻疹は数千〜2万人ほど死亡していましたが、10〜20人まで減少しています。

 ワクチン接種による感染予防効果は、当然、自分がかからないこと(直接的効果)が非常に大事です。もう一つは、周りに広めない(集団免疫効果)ことです。集団が免疫を持っていた場合、その中に、免疫に弱い人や免疫を持っていない人がいてもどこかで感染が止まります。自分のためだけでなく、妊婦さんや免疫不全の人、自分の周りの人を守るために接種するというのが集団免疫の発想です。

 ワクチンで予防できる病気を「Vaccine(ワクチン)」「Preventable(防げる)」「Diseases(病気)」の頭文字をとってVPDといいます。

 ワクチンで予防が可能な疾患(VPD)は限られていますが、防げるはずの病気で苦しむのは非常に悲しいことです。ワクチンで防げる病気は予防しましょう。

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