７日から再開－延岡市内の小中学校

本紙掲載日：2020-04-06

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７日からの学校再開を決めた延岡市臨時教育委員会（６日午前）

感染防止策を徹底、入学式も予定通り－市教委

　延岡市教育委員会は６日、新型コロナウイルスの感染防止のため、先月２日から実施している市立小中学校（小学校２７校、中学校１６校）の臨時休校について、これまで以上に徹底した感染防止対策を実施しつつ、予定通り７日から再開することを決めた。

　同日午前、市役所で臨時委員会を開いて協議。終了後に記者の質問に答えた澤野幸司教育長は再開理由について、「延岡保健所や医療関係者など専門機関の意見を聞く中で、『子どもたちに大きな影響はないのではないか』という判断で再開を決めた」と説明。

　また、延岡市と宮崎市で感染が確認され、宮崎市では小中学校の再開を延期した点に関し、「専門家で話を聞いた上で、延岡市においては宮崎市のような感染拡大は見られないとの意見をいただき、今回の判断をした」と述べた。

　再開後の感染防止対策の取り組みとしては、子どもたちにマスクの着用や手洗い・うがいの徹底を指導するとともに、３密（密閉空間、密集場所、密接場面）を回避するよう各校に要請。今後の感染発生の懸念もあるため、保健機関と連携して適切に対応していくとした。

　入学式については、中学校と小中一貫校は９日、小学校は１３日に予定通り行うが、関係者のみ出席など規模を縮小して行い、３密にならない会場づくりを行う。給食や部活動も再開するが、密集しないよう席の配置や練習内容を考慮する。対外試合はしない。

　学校を再開するにあたって委員からは、①市民や保護者の再開への不安に対する安全担保の説明②感染者に対する風評など人権問題に関わる教育③マスクの提供や消毒液の配布など健康への配慮④生活習慣を整える中で健康や生きることの教育―の４点について、徹底や配慮を求める意見が出たという。

　保護者向けの文書については、６日中に各校の校長宛てに文書で通達する。

　新型コロナウイルス感染症の影響で、同教育委員会は３月２日から当面２週間の臨時休校としたが、感染の広がりを受けて休校期間を延長。その後、再開時期を７日に予定していたが、延岡市での感染確認を受け、６日に最終判断するとしていた。