手作りマスクをどうぞ

日向市に布製５００枚寄贈−ミシンショップ日向

◆福祉施設などへも

　新型コロナウイルスの感染予防に役立ててもらおうと、ミシン・手芸・手作り教室を日向市と延岡市で開いているミシン販売店「ミシンショップ日向」（日向市本町）の瀬戸口盛光代表（７２）らは１３日、日向市役所を訪れ、手作りの布製マスク５００枚を寄贈した。市では児童クラブや福祉施設などに配布する予定。

　マスクの品薄状態が依然続く中、困っている市民に活用してもらおうと、２月から従業員やミシン教室の生徒ら約２０人に依頼して製作を続けている。

　肌触りの良い綿生地を使用し、会話がしやすいようにミシンで縫い合わせて立体化した。洗浄後、紫外線で殺菌しているほか、洗えば繰り返し使えるという。完成したうち約５００枚はすでに、ミシンのメンテナンスを担当している小学校などに寄贈した。

　今回贈ったのは小学低学年用２４０枚と一般用２６０枚。贈呈式は市長応接室で行われ、瀬戸口代表と長男の恒一社長（４５）の２人が訪問。贈呈式で瀬戸口代表は「小学校に寄贈したところ、とても好評でしたので市にも寄贈させていただきました。自分で作ることのできない高齢者や小さなお子さんに使ってもらいたい」と話した。

　十屋幸平市長は「これだけ作るのは、手間がかかったでしょうね。マスクが足りないのでとても助かります」と感謝した。

　マスクは同店（電話日向５２・３０７１）や、延岡市永池町のミシンショップ延岡（電話延岡３３・７３１３）で白地３００円、柄物４００円（いずれも税込み）で販売している。