地元のお店を応援しよう−延岡

持ち帰りサービスの情報を発信−市民がサイト立ち上げ

◆「＃ノベメシ」現在、飲食２０店を掲載

　新型コロナウイルスの感染拡大に伴う不要不急の外出自粛などで消費が冷え込む中、延岡市内で懸命に営業を続ける飲食店を応援しようと、同市の塩谷愛藍さん（３４）と甲斐慶太朗さん（２９）は１５日、テークアウト（持ち帰り）サービス情報を掲載するポータルサイト「＃ノベメシ」を立ち上げた。

　塩谷さんは同市恒富町で「このはな不動産」を、甲斐さんは同市幸町でコワーキングスペースと飲食店の「スナックｎ計画」を営み、本業の傍らで延岡のまちづくりや地域づくりについて考え、議論やプロジェクトを企画・実行する仲間同士という。

　不要不急の外出自粛の要請や「３密」（密閉・密集・密接）を避けるなど、感染防止対策の影響で飲食店の経営が切迫している現状や各店がテークアウト開始を個々に発信しているのを見て、「情報を集約したポータルサイトがあれば、大勢が見ることができる」と考えた。

　「スピードが大事」と、１３日の発案から、市内外の同様の取り組みを参考にしたサイト作り、掲載を希望する店の募集などを並行して急ピッチで進め、１５日未明に立ち上げた。その日のうちにＳＮＳ（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）などを介して広まり、１６日正午現在で２０店舗の情報を掲載している。

　飲食店の常連客や経営者の友人らからは「このサイトのことを店に教えても構わないか」といった問い合わせが数多く寄せられた他、立ち上げたその日のうちに掲載店から「早速テークアウトの予約が来た」と感謝のメッセージが届くなど、うれしい反応に驚いているという。

　塩谷さんは「このまま厳しい経営環境が続くと倒れてしまう飲食店が出てくるので、少しでも役立つことができたら」、甲斐さんは「多くの人にサイトを見てもらって、お持ち帰りに活用してもらえれば」と話している。

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　「＃ノベメシ」には店舗名や料理の写真の他、住所、電話番号、店舗の営業時間、テークアウト受付時間、受け渡し場所、配達の有無、メニュー・金額などを掲載。購入を希望する際は、店に直接連絡して注文や受け取り方法をやり取りする。

　また、掲載を希望する店舗も随時募集中。参加方法は同サイトの「掲載の申し込み」に名前、メールアドレス、店名、住所、電話番号、メニュー・金額、店舗営業時間、テークアウト時間、店の紹介文、店のジャンルなどを入力するか、店の写真などを「＃ノベメシ」のハッシュタグを付けてＳＮＳ投稿する。