大型連休中の県境対策など

市長会と町村会と意見交換−県

　県は２７日、宮崎市内で市長会と町村会の代表者と新型コロナウイルス感染症対策に関する意見交換会を開催。感染拡大防止や経済対策に対する県や市町村の連携、役割分担を協議、確認した。市町村からは大型連休中の県境での水際対策に対し、警察を含めた県の協力を求める声などが挙がった。

　河野知事と両副知事、関係部長らが参加した。市長会からは会長の戸敷正宮崎市長、副会長の読谷山洋司延岡市長、押川修一郎西都市長が。町村会からは会長の黒木定藏西米良村長、副会長の安田修門川町長、理事の佐藤貢日之影町長が出席した。

　県が感染拡大防止対策、経済対策を、戸敷市長が県内９市の意見と要望を集約し説明した。

　感染拡大防止に県が率先して取り組むこと、迅速な意見交換のため、県と市町村のテレビ会議システムの整備などを要望。市町村長からは、経済対策としては、地方創生臨時交付金の増額や弾力的な運用を国に要望すること、バスの路線維持に向け、国、県と市町村が連携し、取り組むことなどの意見が出た。

　読谷山市長は延岡市が、大分県境に位置することから、往来自粛を啓発する看板を設置しているなど大型連休へ向けた取り組みを紹介。河野知事は「意見を参考に大型連休中の県をまたいだ往来には最大限の警戒をしていきたい」と応えた。

　また、県は補正予算案で、市町村とのテレビ会議システムの整備を進める方針を示し、そのほかの対策も「県がリーダーシップを取り、力強くスピーディーに進めていきたい」（河野知事）と述べた。