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静かに連休突入

本紙掲載日:2020-04-30
1面
「全面通行止」の看板やロープが設置された高千穂峡の御塩井駐車場前(29日)

観光施設、駐車場を閉鎖中−高千穂町内

◆健康のために「今は来ないで」

 本格的な大型連休に突入した29日、県内有数の観光地・高千穂町内は、観光客の姿はほとんど見られなかった。昨年4月27日〜5月6日の10日間に15万6360人(町推計)の観光客が同町を訪れたが、今年は、寂しい連休開始となった。

 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、町内の観光関連施設や観光地の駐車場などはすべて閉鎖となっている。

 町内の国道沿いには連休前から、高千穂峡や駐車場の閉鎖を知らせる看板が多数設置され、高千穂峡近くの道路や駐車場にはロープや「駐車禁止」の紙が張られている。

 29日は時折、県内外からの車やバイクが高千穂峡の駐車場近くまで来たものの張り紙やロープを見て引き返す姿も見られた。

 また、例年だと期間中は満車となる高千穂神社や天岩戸神社の駐車場にも車は少なかった。同町、町観光協会、高千穂あまてらす鉄道などは地元住民の健康を最優先として高千穂峡の貸しボート、同鉄道、道の駅高千穂や町内観光地の駐車場なども閉鎖している。

 同町の70代男性は「観光客がいない状態が大型連休後半にも続いてほしい。感染が広がらないためにも、今は観光に来るのをやめてほしい」と話した。


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