延岡市に要望書提出−延岡市区長連絡協議会

速やかな情報提供など

　延岡市区長連絡協議会（吉田敏春会長）は４月３０日、新型コロナウイルス感染症への対応に関する緊急要望書を市に提出した。速やかな情報提供や広報の配布・回覧に対する感染対策、公民館への消毒薬の配布など６項目を求めた。

　要望書によると、速やかな情報提供については、市民や区民からの新型コロナウイルス対応をはじめ各種問い合わせが区長に寄せられるため、市が講じる対策や進捗（しんちょく）状況などの情報を速やかに提供するよう要望した。

　広報の配布・回覧で懸念される感染の対策としては、回覧文書を制限期間配布しないとした自治体もあるため検討を依頼。公民館への消毒薬の配布に関しては、市中で入手が困難であることから、制限解除後の開館時の配布を求めた。

　このほか、作成する提出書類が集中する年度当初、感染防止のための集会の制限や場所の確保ができず提出する文書作成が困難なものが相当数あるため、提出期限を延ばすなど今後も配慮してもらえるよう依頼した。

　また、自治体や市内各団体が行う総会などの書面議決の手続きなどへの必要な助言のほか、市役所に行かなくても受けられる行政サービスや電話による相談窓口の拡充についても要望した。

　吉田会長は、市が感染防止対策を実施している点を踏まえた上で、「感染拡大の防止と住民の生命と健康を守るため、区長会としても全力で協力する」と述べ、要望書を提出。読谷山市長は「日ごろ市民のために尽くしている立場、視点からの要望と認識している。しっかりと受け止め、対応したい」と話していた。