用心、コロナ犯罪−布マスク配達時期狙う

盗難やうそ電話詐欺などに注意−県警

　新型コロナウイルス感染症対策の一環として、厚生労働省から一住所当たり２枚の布マスクが配布される。県警は、盗難などが懸念されるとして、注意を呼び掛けている。

　布マスクは、洗剤を使って洗うことで再利用が可能。日本郵便の配送網を活用し、全国の世帯に向けて布マスク２枚（個包装）と、お知らせ文１枚が配布される。県内の配送日程は未定。厚労省の新型コロナウイルス感染症に関するホームページで、都道府県別の配送状況や配送スケジュール情報が確認できる。

　県警は、配達中の郵便車両や配布されたポストなどからのマスク盗難などを懸念。子どもだけで留守番中の家に配送を装って訪問し、電話やトイレ借用を口実に屋内へ入り、金品を盗む訪問盗が発生する可能性も指摘する。

　また、配達時期を狙ったうそ電話詐欺、配送をかたってのサイバー犯罪、配布予定とは異なるマスクの送り付け商法も懸念する。４月１４日には、「注文した身に覚えのないマスクが送られてきた」との相談が県警にあり、感染拡大に乗じた「送り付け商法」の可能性もあるとみて注意喚起したばかり。心当たりがなく、不審と思ったら受け取りを拒否するよう呼び掛けている。

　「在宅時でも戸締まりの徹底を。子どもだけで留守番をする時は特に注意をしてほしい。不審な電話やメールがあったら絶対に応じないこと」と県警生活安全企画課。連絡先は最寄りの警察署や交番・駐在所、警察安全相談電話（＃９１１０）まで。