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コロナリポート−消えたサーファー

本紙掲載日:2020-05-12
3面
毎年多くのサーファーでにぎわうお倉ケ浜ビーチ。今年は大型連休最終日もサーファーの姿はなかった(6日)

4月18日から閉鎖−いち早い対応でき、良かった

◆日向市内の関係者−他県の人も海へ、平常が願い

 国内有数のサーフスポットとして知られる日向市のお倉ケ浜や金ケ浜。ゴールデンウイーク最終日の6日もサーファーの姿を見掛けることはなかった。まぶしい日差しが照りつける中、砂浜に打ち寄せる波音が聞こえるだけで閑散としていた。

 同市出身のプロサーファーで、お倉ケ浜ビーチ近くのサーフショップ「サンライズ・サーフショップ」(同市平岩)を20年近く経営しながら、市サーフィン連盟の副会長を務める伊久良城二さん(47)。毎朝、お倉ケ浜の波のコンディションを見ることが日課だが、「例年なら駐車場は早朝から満車ですが、封鎖以降、人が全然いなくなり寂しいですね」と、様変わりしたホームグラウンドの光景が信じられない様子だ。

 新型コロナウイルスの感染予防対策として、市と同連盟は4月18日午後からお倉ケ浜海岸のビーチハウス駐車場などを閉鎖したほか、金ケ浜や伊勢ケ浜などにも県外者の自粛要請の看板を設置。シャワーなどの施設も使用禁止とした。

 国の緊急事態宣言の全国拡大を受け、同25日からは市内外を問わず、すべてのサーファーに自粛を要請。市のホームページや市サーフィン連盟のフェイスブックなどで連名で理解を呼び掛けた。

 伊久良さんは「サーフタウンを打ち出しているまちなので、地元の人たちの命や安全を守るのも使命。駐車場を閉鎖するなど、いち早く対応できたのは良かった」と苦渋の決断を振り返る。

 その影響で自身のサーフショップで好評のサーフィンスクールの予約をすべて断ったほか、来店者や売り上げも激減。「毎年ゴールデンウイーク中は一日中バタバタしていたが、こんなにのんびりした年は今までなかった。しかし、厳しい状況はどの店舗も一緒」と前向きにとらえ、自身のフェイスブックなどで楽しみながらできるトレーニング法などを公開し、明るさや元気を発信しているという。

 市と市サーフィン連盟では今月11日以降、すべての人を対象にしたサーフィンの自粛要請を、市内と圏域の在住者限定で解除した。「早く収束して、日本中、世界中でサーフィンを笑顔でできるような日常に戻ってほしい。そのために今は、自分たちができることをやっていくしかない」と前を向いた。

            ▽        ▽

 目の前に金ケ浜ビーチが広がる「民宿金ケ浜」(同市平岩)は、多くのサーファーたちに親しまれる創業50年の宿泊施設。1階の食堂では新鮮な魚料理や和定食など豊富な食事メニューを提供し、観光客にも評判だ。

 繁忙期に入る4月以降の宿泊客は東京や大阪、福岡など、いわゆる「特定警戒都道府県」からやって来るサーファーが常連。予約は6月までに約200件入っていたものの「事情を説明し、こちらからすべてキャンセルのお願いをさせていただいた」。食堂の方はテイクアウトを始めたことで前年比で10分の1の売り上げまで取り戻したという。

 「初めての経験。今回は結構厳しいですね。先行きが不透明なので不安はあるが、他の店も状況は同じなのでしょうがない」。20年前から店を切り盛りする3代目の甲斐達郎代表(45)は笑みを浮かべて、明るく努める。

 お倉ケ浜ビーチハウスの駐車場が閉鎖された4月18日午後、市からの打診を受けて、所有する専用駐車場にサーフィンを目的とする県外者の利用を禁止する掲示板を立てた。市内外を問わず、すべてのサーファーに自粛を要請した同25日からは「食堂のお客さんもまばらになった」と振り返る。

 「昨年までは朝から晩まで、仕込みなどの仕事に追われていた。今は時間に余裕があるので、気付いたところを改善している」と甲斐代表。

 収束後のことを考え、店舗のビーチ側の緑化に取り組んだり、シャワー施設造りなど環境整備に汗を流す。プロサーファーでもある店スタッフによるサーフィンスクールを開講する構想もある。「暇は暇、大変は大変だが悲壮感はない」と言い切る。

 そして「サーファーを主体に今までやってきた。早く他県の人たちも気兼ねなく海に入れるよう、今まで通りの平常に戻ることが願い」と話し、必ずやって来る終息の日を待ち望んでいた。

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