小中学校、従来通り２５日に再開

分散を一斉登校に変更−延岡市教委

　新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言の解除を受け、延岡市教育委員会は１５日、市内の市立小中学校を従来通り２５日から再開することを決めた。また、再開に向けた準備期間として１８日から計画していた登校日の分散登校は、一斉登校に変更するとした。

　学校教育課によると、延岡市教委は今月７日から宣言が延長されたのに伴い、小中学校の臨時休校を同２４日まで延長するとともに、２５日の完全再開に向けて感染防止対策を十分に行いつつ、１８〜２２日の登校日に分散登校を行う段階的取り組みを計画していた。

　しかし、宣言の解除により児童生徒に新しい生活様式を身に付けさせるためには、毎日弾力的な教育課程を実施しながら学校生活リズムを取り戻すとともに、教員からの適切な指導を受けることが大切との観点などから、一斉登校に切り替えた。

　実施日は１８〜２２日で、給食が提供される。長く臨時休校が続き、体力の低下や学校生活への適応などへの状況を考慮し、学校再開日に向けた準備期間とし、可能な限り感染拡大防止の対策を講じながら、教育活動を再開していく方針。

　小学１〜３年生や小中校の特別支援学級に在籍する児童生徒の学校の受け入れは、希望すれば登校日の放課後（午後４時３０分）までの受け入れるが、希望の有無は必ず学校に連絡する。

　中学校の部活動については、感染防止対策を講じながら、健康保持の観点から平日・休日ともに１〜２時間の運動であれば実施できるが、生徒の健康状態を配慮し、段階的に活動量を増やすよう求めている。対外試合は当面の間は行わない。

　感染防止対策としては、毎朝の検温や健康観察の実施、発熱やかぜの症状がある場合の自宅療養、せっけんなどでの手洗いやせきエチケットの指導を徹底。授業や給食では向かい合う配置を避ける、大勢の子どもが手の届く範囲に集まる状況や近距離の会話や大声の発生を控えるよう配慮するなどとしている。（３面に関連記事）