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消毒用アルコールを開発−神楽酒造

本紙掲載日:2020-05-25
2面
甲斐町長に「神楽酒造65」を手渡す佐藤社長(右)

麦焼酎を再蒸留−においも残らず

 高千穂町の神楽酒造(佐藤基永社長)は、新型コロナウイルス感染症の影響で品薄状態が続いている手指消毒用エタノールの代用品として、アルコール分65度の「神楽酒造65」を開発した。

 高濃度エタノールは、厚生労働省が手指消毒の代替品として特例で使用を許可している。同社は、麦焼酎を再蒸留して約2カ月かけて製造。手指に使うのでにおいが残らないように工夫したという。

 22日には佐藤社長が町役場を訪れ、町に100本を寄贈。「高千穂でできた会社。町のために何かできないかと考えてきた。皆さんの健康に役立てば」とあいさつした。

 甲斐宗之町長は「地元に根差した企業から寄贈いただきありがたい」と感謝。贈られた品は町役場や町内の公共施設で活用するという。

 また、同社は21日にも工場がある西都市に100本を寄贈。今週中には県にも300本を贈る予定。

 県北では、町内にある同社運営の高千穂観光物産館「トンネルの駅」でも一般に販売されている。価格は1本990円(720ミリリットル入り、税込み)。

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