安心して外食を−県飲食業組合

コロナ防止対策実施店−ステッカーでアピール

　新型コロナウイルス対策をＰＲして集客につなげようと、県飲食業生活衛生同業組合（田崎澄理事長、約１３００店舗）はこのほど、新型コロナウイルス感染拡大防止対策を実施していることをアピールするステッカーを作製した。

　県内の飲食店は新型コロナウイルス感染症の影響で低迷が続く。河野俊嗣知事が県内の市町村の各首長と飲食店で会食をするなど、利用を促す取り組みを行っているが、緊急事態宣言が解除された後も客足が戻らず、苦しい経営状況が続く店舗は少なくない。

　県北でうどん店を展開する田崎理事長も「自粛要請が続き、外食がダメというイメージがある」と感じたという。そのため、店の感染防止対策をアピールし、安心して外食を楽しんでもらおうとステッカーを作った。

　ステッカーは丸形の直径１５センチ。「新型コロナ防疫対策実施施設」や「がんばろう！宮崎」などの文字を入れた。県が作成したガイドラインを基に、各店舗の実情に応じて対策を実践している店舗は、掲示することができる。

　ガイドラインには「入店時に体温の測定、または、症状の有無を確認している」「従業員全員がマスク着用しているか」などのチェック項目がある。ステッカーは、組合に加盟する全店舗に配布予定という。

　田崎理事長は「各店主は、料理だけでお客さんをもてなしているわけではなく、店の雰囲気や活気などを含めての店づくりをしています。各店舗で防疫に取り組んでいることを知ってもらい、ぜひ店内で食事を楽しんでほしい」と話している。