４割は市内の中小店舗に

延岡市のプレミアム付き商品券

◆市商店連合会が市に要望書

　延岡市商店会連合会（友井康弘会長）は１２日、新型コロナウイルス感染症の影響で打撃を受ける地域経済の活性化を目的として、市が発行する考えを示しているプレミアム付き商品券について、４０％程度を市内の中小規模事業者の店舗のみで利用できるよう求める要望書を読谷山市長に提出した。

　同商品券は、１セット６５００円分（券面額）を５０００円で販売するプレミアム率３０％のチケット。市は１６万セット（１０億４０００万円）の販売予定で、プレミアム分の２億４０００万円と事務費の計２億８５３０万円を含む一般会計補正案を、開会中の６月市議会に提出している。

　また、感染防止の観点から「新しい生活様式」にある電子決済の利用を促進するため、半数の８万セットは電子版で発行することとし、スマートフォンに市独自のアプリを登録して購入し、店舗でＱＲコード決済を使って精算するという。

　延岡市役所には同連合会役員ら３人が訪れ、友井会長が「商品券５０００円とプレミアム分１５００円の合計６５００円分のうち、４０％程度を延岡市内の小中規模事業者の店舗でのみ使える商品券として発行してほしい」などとし、要望書を読谷山市長に手渡した。

　市長は「商品券は商業の支援と同時に、大きな家計の影響を受けている消費者を応援する目的もあり、暮らしや消費の応援の点でいうと店の線引きや区分けは難しい。ＰＲなどの工夫の面で、いずれの規模の店もチャンスを手にできる取り組みを考えている」などと述べ、理解を求めた。