県高校代替大会−特別スポーツ大会２０２０

２４競技を実施

◆２７日から９月２２日−硬式野球、陸上など

　県は１５日、新型コロナウイルスの影響で中止となった全国高校総体、全国高校野球選手権の県予選の代替大会を発表した。「宮崎県高等学校特別スポーツ大会２０２０（特スポ２０２０）」の名称で、２７日から９月２２日まで、県内各会場で硬式野球を含む２４競技を行う。

　同日、河野知事が「子どもたちの成果を発表する場がなくなり、胸を痛めていた。大人の責任で代替大会を開催すべきだと考え、関係団体と調整を進めた。練習の成果を十分に発揮し、完全燃焼してほしい」と語り、概要を発表した。

　代替大会の主催には県教育委員会、県高校体育連盟、県高校野球連盟が名を連ねる。授業時間の確保、感染・熱中症対策を兼ねて、今月下旬以降の土日を主に開催する。

　また、リーグ戦をトーナメント戦に変更、個人種目を実施せずに団体競技のみなど、各競技の特性に合わせて規模を縮小。歴代優勝には加算しない。

　秋以降に３年生が参加できる全国大会があるバスケットボール、バレーボール、サッカー、記録会や演武会を開くウエイトリフティング、少林寺拳法、ボクシングは実施しない。ラグビーは同時期ではなく、秋の花園予選として実施。駅伝も同様に全国予選を秋に開く。柔道は、競技団体との調整を進め、開催を検討する。

　原則、一般の観客の入場は認めず、応援は部員や保護者のみに。感染拡大防止対策や熱中症対策を徹底した上で実施。仮に、県内で新たな新型コロナ感染者が確認された場合は、その都度、開催の可否を判断するという。

　高校野球は、当初予定の７月１１日開幕。土日を主に開催し、３０日に決勝を行う予定にしている。開会式は実施せず、閉会式も表彰のみの実施とする。

　河野知事は「すでに引退した３年生、開催できない競技もある。胸は痛いが、成果は次のステップで生かしてほしい」とも語った。