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九州山地推定200頭
◆シカと競合、餌不足・宮崎、大分、熊本県の合同調査
九州山地に生息する国の特別天然記念物ニホンカモシカが、1990年代半ば以降の約25年間で10分の1まで減ったとみられることが本県と大分、熊本3県合同調査で明らかとなった。ユネスコエコパーク(生物圏保存地域)に登録されている祖母・傾・大崩山系ではほとんど確認されず、関係者は危機感を強めている。県教委がこのほど、調査結果を発表した。
県境を接する3県は、87年からおおむね7年ごとに特別調査を実施している。5回目となる今回は2018〜19年度にかけて232区画(県内15市町村)で行い、ふん塊を探したり、センサーカメラを設置するなどの方法で生息頭数を推定した。
結果、3県に生息しているニホンカモシカは推定約200頭とみられ、第2回調査(1994〜95年)から10分の1、前回(2011〜12年)の約810頭と比較しても4分の1まで激減した。
県内では、これまで主な生息域だった祖母・傾・大崩山系の標高の高い地点でほとんど見つからず、尾鈴山系や西都市、西米良、椎葉村にまたがる中標高地で生息が確認された。祖母・傾山系の大分県側でもほとんど生息が確認されなかった。
カモシカは本来、急傾斜の奥山に生息域を確立していた。しかし、シカが標高の高い場所まで進入したことにより、スズタケの群落や下草などが急減。餌を失ったカモシカは次第に低い場所に散らばり、小さな集団か孤立的に生活している個体が多くなったとみられている。
県教委は、カモシカの減少は競合するシカの食害によって餌が減ったためと分析。さらに、有害獣駆除用のわなにかかったり、シカ防護柵に絡まるなどの事故、高千穂地域などでは皮膚病の疥癬(かいせん)による病死も要因に挙げている。
県の委託で調査したNPO法人宮崎野生動物研究会の岩本俊孝理事長(宮崎大名誉教授)は、「カモシカを含め、生物多様性に優れた大崩山でも生息の痕跡が見つからなかった。植物がなくなれば昆虫も野鳥もすめなくなる。このま
まではエコパークの意義も問われる」と危機感を募らせる。
その上で、「尾鈴、西都、西米良、椎葉に続く中標高地に点々と個体群があり、祖母山や高千穂町の標高の高い場所から阿蘇地域に生息域が移動しつつある。これらの地域が最後のとりでとなる。通常調査員とも連携し、正確な実態を把握して保護につなげたい」と話している。
3県は今後、関係市町村・部局と連携して対策を協議することにしている。また、カモシカを目撃したり、死体を発見した場合は最寄りの市町村教委への情報提供を呼び掛けている。九州で絶滅したといわれるツキノワグマの二の舞いとならないためにも、早急な保護政策が求められそうだ。
カモシカウシ科の動物で、本州、四国、九州に分布する日本の固有種。雌雄とも円すい形の角を持ち、成体の体重は約30キロ、肩高約70センチ。1955年に国の特別天然記念物に指定された。全国的に生息数が減少し、国のレッドリストで絶滅の恐れのある地域個体群(LP)に指定されている。