ものづくり足腰強く

改善インストラクタースクール−今年度講座が開講

◆延岡市と県工業会

　延岡市と県工業会が主催する２０２０年度の改善インストラクタースクール開講式が８日、同市の中小企業振興センターで行われ、８人の受講者でスタートした。同スクールは、ものづくり企業の中核社員などを対象に生産現場の改善方法や在庫管理の在り方などを体系的に伝え、生産性を上げてもらうことが目的。１５年度からスタートした。５期までに４７人が修了し、今回で６期目。

　開講式では読谷山洋司市長が「延岡のものづくり企業がこれまでにリーマンショックやオイルショックといった荒波を乗り越えられたのは現場力のたまもの。改善インストラクターを目指す皆さんの役割は大きい。延岡の〃ものづくり産業〃全体の足腰を、さらに強くする力につながることに期待します」。

　金丸正一校長（県工業会県北分室）が「世の中が変わっても、生産性の向上に挑戦する気持ちは変わってはいけない。ものづくりに果たす皆さんの役割は大きい。皆さんと皆さんの属する企業に貢献できるカリキュラムを作りました。長丁場ですが、ゴールに向かって頑張りましょう」と話し期待を寄せた。

　受講者代表の松田義弘さん（４５）＝株式会社ＴＡＮＩ＝が「私たちは、あらゆる産業で通用するものと情報の良い流れをつくるプロとなるべく、ここで知識と技術を学びます」「インストラクターとして、自社は元より県北の中小企業の生産性向上や経営体質の強化と発展、競争力強化などに取り組み、地域全体の活性化を目指します」と意気込みを述べた。

　受講生たちはさっそく初日の授業に臨んだ。１０月９日まで全１６回の日程で座学と実技を学ぶ。