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〃J〃へ船出の初タイトル

本紙掲載日:2020-07-23
9面
【県社会人サッカー選手権決勝】FCAGATA九保は後半、MF吉武がゴール前で巧みに浮かし、4―1とする

県社会人サッカー選手権

 県北からJリーグを目指すFCAGATA九保。新型コロナ禍により難しい船出の中、まずはカップ戦で初タイトルを手にした。主将のMF亀井海凪人は「『Jを目指す』という目標をぶらさず、チーム全体でしっかりコミュニケーションを取り、一つの輪になっていければ」。ほっとした表情で次を見据えた。

 今年4月に大学、高校を経た新卒選手が延岡市内の協力企業に就職。社会人の9選手で始動した。当面は九州保健福祉大の全面協力を受け、同大サッカー部総監督の山本順之准教授と桑原一太監督が、両チームを指導。サッカー部員がメンバー登録し、ともに戦っていく。

 決勝のスタメンは平均年齢22・2歳。若さの運動量で後半に圧倒した。前半を1―1で折り返すと、後半はMF亀井らを中心に、ボールを支配。何度も相手ゴールに迫った。

 16分、右サイドを抜け出したFW江本信哉のクロスを、MF森永将斗が押し込んで勝ち越す。26分にはMF吉武莉央がゴール前中央でドリブル突破。ファールを受けて得たPKを自ら決めた。

 チームによると、今季はコロナ禍で、九州リーグ昇格を目指す県リーグ1部は規模縮小。昇格意思のある3チーム間の戦いで勝てば、入れ替え戦に臨む見込み。今大会で、そのライバルを破ったことで、手応えは得たという。

 山本監督は「今季の目標は1年での九州リーグ昇格。今大会は運動量で盛り返せたが、社会人と互角以上に戦うチーム戦術が課題になる。ようやくできるようになった全体練習で磨き、九州大会などで試していきたい」と話していた。

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