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80代夫婦、児童ら8人は軽症
◆知事「クラスターの可能性も」
県は24日に9人が新型コロナウイルス感染症に感染したと発表した。県内での発生は3日連続、県内感染者は計36人となった。1日9人は過去最多。
国富町の80代男性が呼吸器の症状があり、すぐに指定医療機関に入院。ほかの8人は軽症で、入院の調整を進めている。また、高鍋町と西都市では、10歳未満の小学生男児が感染した。
市町別の感染者は、高鍋町4人、国富町2人、木城町2人、西都市1人。
河野知事は25日未明に緊急会見し、「断定はできないが、クラスターが発生した可能性もある。速やかに調査を進め、必要な検査を実施。県の警報レベルや圏域での行動要請などをより具体的に示したい」。25日、対策本部会議を開く。
24日は高鍋町のフルーツ店や宮崎市の理髪店の利用客、感染者の濃厚接触者など過去最多の167件の検査を実施。24日午後9時に3人の感染者が確認されたことを受けて概要を発表。その後、さらに6人の感染が確認されたため、25日午前1時30分から緊急会見を開いた。
男子児童はいずれも公立小学校に22日まで登校していた。家族や学校関係者などでの接触者を調査、検査を行う方針。各市町教委で休校などの対応を検討する。
28例目の高鍋町の30代自営業女性と、29例目の10代未満の男子児童は、県内27例目となった同町の自営業40代男性の妻子。子どもは3人いるが、ほかの2人は陰性だった。
28例目の30代女性は町内で27例目の夫とは別の自営業。21、22日に勤務し、23日は自宅で過ごした。主にマスクは着用していた。23日朝は37・2度、夕方は38・4度の熱、頭痛と強いだるさがあった。検体を採取したところ、24日に陽性が判明。同日夜は、37・5度の発熱とせきがあったという。
男児は無症状。21、22日は登校し、23日は自宅で過ごした。基本的にマスクを着用していたという。23日に検体を採取し、24日に陽性が判明した。
30例目の西都市の男児は、今月18日に25例目の宮崎市50代男性が経営する理髪店を利用していた。22日に登校したことは分かっている。24日に濃厚接触者として検査をして感染が分かった。現在、鼻水の症状があるという。
県は今後、学校の児童、教員などとの接触歴を調査。検査結果がより確実になる感染者との接触、5日後をめどに検査を行っていく方針を示した。
31例目の国富町の80代男性も宮崎市の理髪店を利用。その妻の80代女性も陽性が確認された。
33例目の木城町在住の40代男性、34例目の30代男性、35例目の高鍋町在住の30代男性は、23例目のフルーツ店経営男性が利用した高鍋町の接待を伴う飲食店を利用していた。県は、この飲食店の来店者4人の感染を確認したことから、クラスターが発生した可能性があるとしている。
また、高鍋町内で別の接待を伴う飲食店を経営する20代女性は、医療機関を受診し、検査の結果陽性が判明、36例目の感染確認となった。
県はこの飲食店2軒について、感染拡大防止の観点からそれぞれの経営者と、店名の公表を協議していくという。