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野口遵翁をたたえ献花

本紙掲載日:2020-07-28
3面
生誕祭で野口遵翁の写真に献花する吉玉会長(26日、延岡市の旭化成向陽倶楽部)

工都延岡、新興の母

◆顕彰会−旭化成創業者の生誕祭

 「のべおか新興の母」としてたたえられる旭化成創業者の野口遵翁の生誕祭が26日、延岡市の旭化成向陽倶楽部であった。主催した野口遵顕彰会(吉玉典生会長)の会員らが野口翁の写真に献花。延岡発展の礎を築いた数々の功績をたたえた。

 生誕祭の冒頭、同会設立から19年間会長を務め、先月亡くなった清本英男氏へ黙とう。その後、吉玉会長や読谷山洋司市長らが野口翁に花束をささげた。

 吉玉会長は副読本の贈呈やジュニア科学者の翼など会の取り組みを振り返り、「来年は20周年。これからも活動を続けていきたい。みなさんの協力をお願いします」と話した。最後に、1935(昭和10)年10月15日に昭和天皇がベンベルグ工場を行幸した際の記録映像を上映した。

 野口遵翁は1923(大正12)年10月5日にカザレー式アンモニア合成法の事業化に成功し、日本工業史に残る偉業を成し遂げた。30(昭和5)年に延岡町、岡富村、恒富村の1町2村の合併を実現、36(同11)年には東海村、伊形村との合併にも尽力するなど工都延岡の発展の礎を築いた。

 また、野口遵翁生誕記念パネル展が30日まで、イオン延岡店で開かれている。

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