糖尿病予防など８項目

延岡市健康長寿推進市民会議

◆事業計画、日程案など承認

　延岡市健康長寿推進市民会議（会長・佐藤彰洋旭化成延岡支社延岡総務部長）がこのほど、同市役所講堂で開かれた。新たな「健康長寿のまちづくり市民行動計画」の策定や糖尿病の予防など、今年度の重点的な取り組み８項目を推進する事業計画案と、主な行事の日程案などを承認した。

　現在の健康長寿のまちづくり市民行動計画（計画期間１０カ年）は、今年度が最終年度になるため、新計画を策定する。作業部会を開き、構成・関係団体の意見を踏まえながら素案を検討した上で、市民会議で協議し、意見募集を経て最終決定する見通し。

　糖尿病予防の取り組みに関しては、延岡市の国保特定健診の結果によると、昨年度はヘモグロビンＡ１ｃの改善傾向が見られたため、国立循環器病研究センターの協力を得ながらアンケート調査を実施・分析し、さらなる効果的な予防の取り組みに結び付けるとした。

　また、特定健診・がん検診の受診率向上のための取り組みの推進については、昨年度の国保特定健診受診率が初めて４０％に到達したが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で受診を控えることが懸念されるため、がん検診を含めて受診率の維持を目指していくことなどを確認した。

　このほか、大規模なアンケート調査の実施と分析結果の行動計画への反映、のべおか健康マイレージ（仮称）の構築と運用開始の検討、「いきいき百歳体操」でロコモティブ・シンドロームの予防改善、クアオルト健康ウオーキングの利用拡大、外部の研究機関の調査・分析結果の活用に取り組むことを決めた。

　同会議は２０１０年に地域や学校、事業所、市民団体、専門機関、行政の代表者らで設置。健康長寿の理解を深める第１期（１１〜１３年度）、積極的な行動で市民運動が高まる第２期（１４〜１６年度）、さらに高い目標を目指す第３期（１７〜２０年度）の１０カ年の行動計画を策定し、取り組みを進めている。