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コロナ関連貸出し約3600件940億円

本紙掲載日:2020-08-12
1面
4〜6月期決算を発表する杉田浩二頭取(宮崎銀行)

資金繰り支援が中心−宮崎銀行

◆7月末現在

 宮崎銀行(杉田浩二頭取)は11日、新型コロナウイルス関連の貸し出しが7月末現在で約3600件の940億円程度に上ったことを明らかにした。同行(宮崎市)での2020年4〜6月期決算発表で示した。

 同行は新型コロナで影響を受けた地域事業所の支援に重点を置き、主な融資先は飲食業や小売業、観光業など。資金繰り支援が中心で、国による無利子・無担保融資(セーフティーネット)の取り扱いも6月末時点で約1400件、230億円程度となった。

 新型コロナ関連融資について杉田頭取は、「想定以上に増えている」と受け止めを語り、「まだ体力がある取引先が多いが、今後さらに深刻になるのではないか」と分析。感染拡大第2波の影響でビジネスマッチングなど事業継続支援の比重が増し、M&A(合併・買収)支援が必要な案件も出てくるとの見方を示した。

 4〜6月期決算(単体)は経常収益113億7千万円(前年同期比5億2千万円減)、経常利益30億4千万円(同9千万円減)で、2期連続の減収減益。一方、純利益は21億4千万円(同5千万円増)で、中間期計画(2分の1)との対比は経常利益が1億2千万円、経常利益も5億4千万円のプラスと順調に推移した。

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