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情報提供の充実、人権配慮

本紙掲載日:2020-08-15
3面
読谷山市長に要望書を渡す松田議長

読谷山市長に要望書−延岡市議会

 延岡市議会(松田和己議員、27人)は12日、新型コロナウイルス感染症の市内発生を受け、市民への情報提供の充実や感染防止対策のさらなる強化、感染者への人権配慮、対策に従事する職員のケアを求め、読谷山洋司市長に要望書を提出した。

 市民への情報提供の充実については、市民の不安や憶測に基づく言動の広がりを防ぐため、提供情報内容の拡大と市への情報伝達時期の見直しを県に要望するよう求めるとともに、市民目線の分かりやすい情報発信に努めることなどを要望。

 感染防止対策の強化は、医療機関や介護・福祉施設の従事者や不安を抱える市民が、症状の有無にかかわらずPCR検査を受診できる態勢整備のほか、市庁舎出入り口への体温検知器の設置、自動音声による来庁者への注意喚起などを要請した。

 また、感染者やその家族、利用店舗、勤務先を傷つけるなど人権侵害を防ぐ啓発活動の実施。救急隊員や宿泊療養施設での従事など、感染の危険が高い業務を行う職員については、家族を含めて心身の十分なケアを行うよう要望した。

 市議会は今月初旬に新型コロナウイルス感染症対策会議を開き、要望の取りまとめを実施。同日は松田議長と中城あかね副議長が訪れ、要望書を手渡した。市長は「より分かりやすい形での情報発信に努めるなど、しっかり取り組みたい」と話していた。

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